上手な選び方

ライブ配信におすすめのモバイルWi-Fiはコレ!必要な回線速度はどれくらい?

ライブ配信におすすめのモバイルWi-Fiはコレ!必要な回線速度はどれくらい?

トミー
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こんにちは!移動体通信エンジニアのトミーです。

モバイルWi-Fiを使用すれば、場所を問わず様々なデバイスをネット接続できるため、外配信にも便利です。

この記事では、ライブ配信用におすすめのモバイルWi-Fiと選び方の注意点を解説しています。

ぜひ参考にして頂き、快適なライブ配信環境を手に入れてください。

トミー

この記事の著者:トミー(ネットワーク・移動体通信エンジニア)

通信業界20年目、現役の移動体通信技術者です。
これまでに3Gの周波数再編や4G LTEの立ち上げ、災害で使用できなくなったネットワークの復旧対応、東京オリンピック・パラリンピック競技会場のネットワーク構築計画推進、BWAのエリア構築などを行い、北海道から沖縄まで日本全国のモバイル通信を陰で支えてきました。現在は5Gのエリア構築に深く携わっています。総務省認定:第一級陸上特殊無線技士 » 著者プロフィール詳細

ライブ配信に必要な回線速度は?

ライブ配信に必要な回線速度は?

トミー
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YouTubeのライブ配信に必要な回線速度をご紹介します。

4Kのライブ配信でも、最大51Mbpsの通信速度が出ていれば良い事が分かります。

高画質になるほど、必要な回線速度は大きくなります。

YouTubeライブ配信に必要な回線速度
2160p(4K)60 fps:20~51Mbps
30 fps:13~34Mbps
1440p60 fps: 9~18Mbps
30 fps:6~13Mbps
1080p60 fps:4.5~9Mbps
3~6Mbps
720p60 fps:2.2~6Mbps
1.5~4Mbps
480p500Kbps~2Mbps
360p400Kbps~1Mbps
240p300~700Kbps

出典:YouTubeヘルプ ライブ エンコーダの設定、ビットレート、解像度を選択する より

通信速度の測定方法

インターネット速度テストツール

インターネット速度テストツール

Google検索でInternet Speed Testを検索すると、トップにインターネット速度テストツールが表示されます。

『速度テストを実行』ボタンを押下すると、現在使用しているインターネットの通信速度測定がスタートします。

最初に下り(ダウンロード側)の通信速度を測定し、次に上り(アップロード側)の通信速度を測定します。

トミー
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上り下り共に、1分程度で測定は完了します。

簡単に測定できるので、ぜひお使いのインターネットスピードを確認してみてください。

インターネットスピードテスト

上り(アップロード側)の通信品質が重要

上りと下りの用途一例

上りと下りの用途一例

ライブ配信では、映像データをライブ配信で使用するプラットフォームのサーバーにリアルタイムで送信し続けるため、アップロード側(上りともいいます)の帯域を使用します。

一般的に、通信回線は下り側の使用率が圧倒的に多いため、下り側よりも上り側の帯域の方が細くなっています。

回線速度を測定すると、ほとんどの場合、下よりも上り側の通信速度が遅くなっているはずです。

ライブ配信では、元々細い上り側の帯域を使用しますので、低スペックなモバイルWi-Fiを選んでしまうと特に影響が出やすいです。

トミー
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映像が止まって、くるくるしてしまう原因にもなりますのでモバイルWi-Fi選びには注意が必要です。

参考記事上りと下り、モバイルWiFiの通信品質ではどちらが重要?

ライブ配信に耐えられるモバイルWi-Fiと選び方のポイント

ライブ配信に耐えられるモバイルWi-Fiと選び方のポイント

トミー
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ライブ配信に使用するモバイルWi-Fiの選び方を解説します。

以下の4点を比較するようにしてみてください。

選び方のポイント

  • 最大通信速度をチェック
  • 対応Wi-Fi通信規格
  • データ容量は無制限が望ましい
  • バッテリー持ち(連続通信可能時間)

最大通信速度をチェック

モバイルWi-Fiの製造メーカーや、プロバイダーが公表している最大通信速度は理論値なので、この通信速度が出る事はありません。

ただし、スペックは悪いよりも良いに越した事はありませんので、最大通信速度はなるべく高速な物を選ぶようにすると良いでしょう。

個人的な感覚ですが、公表されているの通信速度の1/5以下しか出ないと考えておいた方が良いでしょう。(必ずしもこの通りとは限りません)

対応Wi-Fi通信規格

モバイルWi-Fi本体と、ライブ配信をするデバイス(スマホやPC)などを接続する、Wi-Fi電波の通信規格をチェックしましょう。

現在、最も最新で高速な通信規格はWi-Fi6です。

Wi-Fi6(IEEE802.11ax)に対応している機種を選ぶようにしてください。

Wi-Fiアライアンス呼称 IEEE規格名最大実行速度
Wi-Fi 6IEEE802.11ax9.6Gbps
Wi-Fi 5IEEE802.11ac6.9Gbps
Wi-Fi 4IEEE802.11n600Mbps

データ容量は無制限が望ましい

月に100GBなど、予め決められたデータ容量を安価で使えるプロバイダーもありますが、ライブ配信用に使うなら無制限のプロバイダーがおすすめです。

容量に限りがあると、決められたデータ容量を超過した場合の通信速度は128kbpsに制限が掛かり、ライブ配信としては使い物にならなくなってしまいます。

また、データ容量無制限のプロバイダーであっても、短時間に大量のデータ通信を行なった場合は、一時的な通信速度制限を設けている場合もあります。

バッテリー持ち(連続通信時間)の確認

バッテリー持ち(連続通信時間)の確認

画像出典:UQ WiMAX 公式サイト

搭載しているバッテリー容量が多くても、連続通信時間が短い機種が稀にあります。

バッテリー容量よりも、連続通信時間をメーカーやプロバイダーのホームページで確認するようにしましょう。

ライブ配信におすすめのモバイルWi-Fi 4選(視聴にもおすすめ)

ライブ配信におすすめのモバイルWi-Fi 4選(視聴にもおすすめ)

WiMAXは、高速なau5G回線が標準で使えるうえに、データ容量は無制限で利用できます。

また、使用できるエリアもauエリア+WiMAXエリアで広く、屋内外問わずライブ配信にピッタリのモバイルWi-Fiと言えます。

配信側だけでなく、視聴にもおすすめです。

通信事業者利用料金(税込)
Broad WiMAX4,708円
初月無料
GMOとくとくBB WiMAX1,375円〜4,807円
Rakuten WiFi Pocket1,078円〜3,278円
WiFiレンタルどっとこむ127円〜/日
トミー
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現在、4G回線のみ使用する100GB /月の容量などのモバイルWi-Fiが安価で人気ですが、ライブ配信にはおすすめできません。

ここでは僕が選ぶ、おすすめの無制限モバイルWi-Fiをご紹介します。

Broad WiMAX

Broad WiMAX

Broad WiMAXは、auの5G・4G回線、WiMAX回線の3回線が標準で利用できてエリアが広いうえに、データ容量は無制限です。

他社通信サービスからの乗り換えで発生した違約金を40,000円まで負担してくれるサービスがあり、最高水準の通信環境に乗り換えたい方にもピッタリです。

繋がりにくい場合に力を発揮するオプションの通信モードは、au・UQスマホセット割適用時に無料で利用できます。

月額料金4,708円(税込)
初月無料
最大通信速度下り最大:4.2Gbps
上り最大:286Mbps
(端末により異なる)
通信制限無制限
(一定期間内に大量のデータ通信をすると、ネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかる場合有り)
対応Wi-Fi通信規格Wi-Fi 6 他
(端末により異なる)
最大連続通信時間約8時間
(端末により異なる)

GMOとくとくBB WiMAX

GMOとくとくBB

とくとくBBは、モバイルWi-Fiの中でも最も高額なキャッシュバックを実現しているWiMAXプロバイダーです。

端末代も無料、オプションの通信モードも無料、最新端末の在庫も潤沢です。

大手インターネットサービスプロバイダーならではの充実したサービスが魅力です。

月額料金1,375円〜4,807円(税込)
最大通信速度下り最大:4.2Gbps
上り最大:286Mbps
(端末により異なる)
通信制限無制限
(一定期間内に大量のデータ通信をすると、ネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかる場合有り)
対応Wi-Fi通信規格Wi-Fi 6 他
(端末により異なる)
最大連続通信時間約8時間
(端末により異なる)

Rakuten WiFi Pocket

楽天モバイルのモバイルWi-Fiは、月のデータ使用量3GBまでは1,078円(税込)で利用できます。

使用したデータ容量に応じて料金が変化する仕組みのプランで、最大3,278円(税込)でデータ容量無制限で利用出来ます。

送付されてくるSIMカードを、スマホに差し替えればスマホでのライブ配信もできます。

月額料金1,078円〜3,278円(税込)
最大通信速度下り最大:150Mbps
上り最大:50Mbps
(端末により異なる)
通信制限無制限
(公平なサービスのため、速度制限の場合あり)
対応Wi-Fi通信規格Wi-Fi 4 他
(端末により異なる)
最大連続通信時間約10時間
(端末により異なる)

短期利用の場合はレンタルがおすすめ

WiFiレンタルどっとこむ

WiFiレンタルどっとこむは、東証プライム上場企業の株式会社ビジョンが運営するレンタルWi-Fiサービスの最大手です。

必要な時に1日から利用できるので、短期間の利用を検討している人におすすめです。

5G対応の最新端末や、ホームルーターの取り扱いもあります。

トミー
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長期利用の場合は高額になる可能性があるので、頻繁に利用される方にはおすすめしません。

この点にご注意ください。

レンタル中の端末SoftBank、au、WiMAX
レンタル料金
(機種により異なる)
¥127〜/日 税込・送料別
受け取り方法宅配受け取り、空港受け取り、コンビニ受け取り
返却方法宅配便、ポスト返却、空港返却

【くるくる回避】モバイルWi-Fiで安定してライブ配信する方法

【くるくる回避】モバイルWi-Fiで安定してライブ配信する方法

トミー
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モバイルWi-Fiを使ってライブ配信をする場合、配信中に画面がくるくるして停止してしまわないように、以下の点に注意しながら使用すると良いです。

ぜひ参考にしてみてください。

ここに注意

  • 接続する機器は極力少なくする
  • 5GHzのWi-Fi電波を使おう
  • 有線接続できる機種は有線接続の方が安定する
  • モバイルWi-Fi本体はなるべく窓側に置く
  • 事前にサービスエリアを確認すると良い

接続する機器は極力少なくする

ライブ配信中は、モバイルWi-Fiに接続するスマホやPC等のデバイスはなるべく少なくするようにしましょう。

できれば、配信に使用する物以外は接続しない事が理想的です。

実際に使用をしていなくても、バックグラウンドで動作するアプリケーションなどで僅かながら帯域を使用してしまいます。

モバイルWi-Fiの接続クライアント数確認

モバイルWi-Fiの接続クライアント数確認

現在接続中のデバイス数は、本体側で確認できるようになっている事が多いです。

上記の場合は、2/11と表示されているので、最大11台接続可能なところ現在2台接続しています。

5GHzのWi-Fi電波を使おう

モバイルWi-Fi本体と配信デバイス間を接続するWi-Fi電波は2.4GHzと5GHzの2種類から選べる場合が多いです。

周波数を選べる場合は5GHzの周波数帯で接続すると、電波干渉の影響を受けず接続が切れる事が少ないです。

ただし、モバイルWi-Fiと、配信デバイスの両方が接続するWi-Fi通信規格に対応している必要があります。

5GHzを利用できるWi-Fi通信規格は、WiFi4〜6と、IEEE802.11aです。

Wi-Fi通信規格利用可能周波数最大通信速度
IEEE802.11ax
(WiFi6)
2.4 / 5GHz9.6Gbps
IEEE802.11ac
(WiFi5)
5GHz6.9Gbps
IEEE802.11n
(WiFi4)
2.4 / 5GHz600Mbps
IEEE802.11a5GHz54Mbps
IEEE802.11g2.4GHz54Mbps
IEEE802.11b2.4GHz11Mbps

5GHzには屋内用と屋外用がある

Wi-Fi電波の5GHz帯には屋内用と屋外用のチャンネルがあり、外でライブ配信をする場合には少し注意が必要です。

5GHzは電化製品等との干渉は無いのですが、日本では気象衛星や航空無線で5GHzの一部のチャンネルを使用しています。

そのため、5GHz帯は屋内用と屋外用で区別がされていて、正しく使用しないと法律で罰せられる場合があります。

5GHzの使用ルール
W52屋内用
W53屋内用
W56屋内・屋外用

チャンネルの切り替えに関しては、Wi-FiルーターにDFS(Dynamic Frequency Selection)という、気象衛星等の電波を受信する機能が法律で義務付けられています。

DFSで気象衛星等の電波をルーターが検知すると、チャンネルが自動で切り替わるようになっています。

トミー
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Wi-Fi電波は、公共性の高いシステムの運用を邪魔しないように、近傍で他システムの電波を検知をした場合、他チャンネルに強制的に退去させられる仕組みになっています。

有線接続できる機種は有線接続の方が安定する

モバイルWi-Fi本体と配信デバイスの間は、USBやLANケーブル等で有線接続する事ができる機種があります。

この場合、Wi-Fi接続で使用するよりも、有線接続により固定した通信経路が確保できるため安定したライブ配信ができます。

有線接続でより安定した通信が可能になる

有線接続でより安定した通信が可能になる

モバイルWi-Fi本体はなるべく窓側に置く

屋内でライブ配信をする場合、モバイルWi-Fi本体はなるべく見通しの良い窓の近くに置くようにしてください。

大型商業施設など、人が多く集まる施設では屋内基地局が設置されている場合もありますが、スマホやモバイルWi-Fiは基本的に屋外基地局の電波を使用して通信するためです。

電波状況を確認しながら、電波の良いポイントを探してみてください。

事前にサービスエリアを確認すると良い

屋外でライブ配信をする場合は、事前にサービス提供エリア内であるかを確認すると良いです。

通信事業者各社は、利用者の多い場所から優先的に基地局建設をしています。

例えば、山奥の秘境からライブ配信をしようと思ったら電波が入らなくて出来なかった。とならないように事前に確認しておくと慌てずに済みます。

まとめ

まとめ

トミー
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最後にこの記事のまとめです。

ぜひ参考にして頂き、快適なライブ配信環境を手に入れてくださいね。

まとめ

  • ライブ配信に必要な回線速度は、YouTubeの4Kライブ配信でも最大51Mbps
  • ライブ配信には、上り(アップロード側)の通信品質が重要
  • 選び方のポイントは、最大通信速度、対応Wi-Fi通信規格、連続通信可能時間
  • ライブ配信にはデータ容量無制限で、高速5G回線が利用できるWiMAXがおすすめ

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トミー

通信業界20年目。現役バリバリの移動体通信エンジニア・Webライターです。 モバイル通信や光回線、IPネットワークの他に、海外の通信事情などにも詳しいです。 当サイトの記事を全て執筆、作図や動画編集も担当しています。 このサイトでは、最高のインターネット環境に出会うための、お手伝いをしたいと思っています。
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