そもそもどんな物で、どちらが重要なんでしょうか?
この記事では、上り下りどちらが重要で、そもそも何?という疑問を5分で全て解決します。
それでは順番に解説していきますね。
通信の世界の上り・下りとは?
通信の世界では、データの通り道は2つに分割されています。
鉄道の線路や道路の上り下りと同じイメージで、上り(アップロード)、下り(ダウンロード)それぞれデータの進行方向が異なる車線が、2車線あるイメージです。
ネット利用では下り側の通信容量が圧倒的に多いので、通常は下り側の帯域の方が太くなっています。
TD-LTEがその例で、比較的大きな容量のデータ通信用などに使用される事が多いです。
上り(アップロード)側の主な用途
主な上りの用途
- メールやチャットメッセージの送信
- ブログやSNSへの写真や動画投稿
- ネットショップなどフォーム全般の送信
- ビデオ通話やオンライン会議の映像送信
下り(ダウンロード)側の主な用途
主な下りの用途
- SNSやホームページの閲覧
- メールを受信する
- YouTubeや動画の視聴
- アプリのダウンロード
モバイルWiFiでは上りよりも下りの品質が重要
前述の通り、モバイルWiFiだけでなく、インターネット通信全般では「下り」を使用する事が圧倒的に多く、下りの通信品質がとても重要です。
下りは、その名の通りダウンロードを意味し、インターネット上のサーバーからテキストや画像、動画ファイルなどを受け取るために使用します。
下りの品質が悪いと、単純にネットが遅く感じたり、視聴している動画が途中で止まったりなど、快適なネット利用の妨げになります。
通信速度の単位はbpsで表される
bpsとは、bit per secondの略で、1秒間に何ビットのデータを転送できるかを表す単位です。
例えば1bpsであれば、1秒間に1ビットのデータを転送できる回線速度ということになります。
1ビットがデータの最小単位で、通常は、K(キロ)M(メガ)G(ギガ)などの補助単位を付けて使用します。
身近な所だと、ご自宅で使う光ファイバー回線は現在、1Gbps (1,000Mbps)が主流になりますので、1Gbps (1,000Mbps)であれば、1秒間に10億ビットのデータを転送できる回線速度という事になります。
種別 | 下り最大 | 上り最大 |
WiMAX (5G利用時) | 2.7Mbps | 183Mbps |
ADSL | 50Mbs | 5Mbps |
光ファイバー | 1Gbps | 1Gbps |
速度制限中のスマホ | 128kbps | 128kbps |
最大通信速度は実際の速度ではなく理論値
私たちが普段使用するモバイルWiFiや光回線は、ベストエフォート型というサービスが主流です。
ベストエフォート型とは簡単に言うと「最大限努力はしますが保証はしません」というサービスです。
プロバイーダーのホームページでは、最大通信速度が公表されていますが、この最大通信速度は理論値です。
特にモバイルWiFiのようなモバイル通信は、天候や基地局周辺のユーザーの多さ(混雑)などによっても品質が大きく左右されるため、実際には最大通信速度の1〜2割程度の実測値しか出ないと考えておくと良いでしょう。
例えば、ベストエフォート型のWiMAXでは1〜2割程度の通信速度を最大と考えると、867Mbpsのサービス提供エリアでは87Mbps〜173Mbps程度、440Mbpsのサービス提供エリアでは44Mbps〜88Mbps程度となります。
5Gのエリアで最大通信速度が2.7Gbpsの端末を使用する場合、270Mbps〜540Mbps程度となります。
企業向けに提供される専用線のように、速度が保証されたサービスもありますが、利用料金はとても高額です。
モバイルWiFiの平均速度はどれくらい?
現在主流の4G(世代)モバイルWiFiでは、下りが数Mbps〜100Mbpsの速度で通信をします。(ちなみに、5G通信の理論値は10〜20Gbps程度の速度です)
端末の種類や通信方式、使用場所にもよりますが、体平均すると下り数Mbps〜30Mbps以下が平均値です。
前述しました通り、モバイルWiFiをはじめとするネット回線では下りの通信品質が重要で、通常は下り側の帯域の方が太くなっています。
実際に速度を計測してみると分かりますが、上りよりも下りの通信速度が速いです。
上りよりも下り速度の方が速い事がお分かり頂けると思います。
おすすめ【Broad WiMAX】口コミ・レビューと実際に使ってみた感想
まとめ
最後にこの記事のポイントをまとめてみましょう。
まとめ
- 通信の世界では、データの通り道は上りと下りに2分割されている
- モバイルWiFiだけでなく、ネット回線では上りよりも下り側の品質が重要
- 下り(ダウンロード)の用途は、SNSやホームページの閲覧、メール受信、動画視聴、アプリのダウンロードなどデータの受信用
- ネット回線では下りの通信容量が多いため、下り側の帯域の方が太くなっている
- プロバイーダーのホームページで公表されている最大通信速度は理論値で、この速度が出る事はない
使い方にもよりますが、一般的には下りの品質が重要になりますよ。