上手な選び方

WiMAX以外のモバイルWi-Fiでおすすめは?4つのポイントを論理的に分析

WiMAX以外のモバイルWi-Fiでおすすめは?4つのポイントを論理的に分析

トミー
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こんにちは!モバイル通信のプロフェッショナル、トミーです。

今回は、WiMAX以外のモバイルWi-Fiを探している方向けに、どの回線を選ぶべきか主観ではなく論理的に考えてみました。

日本国内でモバイル回線の通信インフラを持っている事業者は、docomo・au・SoftBank・Rakuten・UQ・Y!mobileの6ブランドです。

WiMAX(UQ)を選択肢から外すと、残り5つの回線からどの回線が優位性が高いのかを確認する必要があります。

それでは分析結果を確認してみましょう。

トミー

この記事の著者:トミー(ネットワーク・移動体通信エンジニア)

通信業界20年目、現役の移動体通信技術者です。
これまでに3Gの周波数再編や4G LTEの立ち上げ、災害で使用できなくなったネットワークの復旧対応、東京オリンピック・パラリンピック競技会場のネットワーク構築計画推進、BWAのエリア構築などを行い、北海道から沖縄まで日本全国のモバイル通信を陰で支えてきました。現在は5Gのエリア構築に深く携わっています。総務省認定:第一級陸上特殊無線技士 » 著者プロフィール詳細

結論!WiMAX以外のモバイルWiFiではSoftBank回線がおすすめ

結論!WiMAX以外のモバイルWiFiではSoftBank回線がおすすめ

最初に結論ですが、WiMAX以外で優位性が高いモバイル回線はソフトバンクです。

トミー
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ソフトバンクを選んだ理由は以下の4つです。

ここがポイント

  • 基地局が多いため繋がりやすい
  • 保有している(使える)電波の周波数が多い
  • サブブランドY!mobileとの連携で高い通信品質を実現
  • 多くの会社にサービスを卸していて選択肢が豊富

キャリア単体で見た場合、基地局数はドコモが1位ですが、ソフトバンクにはサブブランドY!mobileとの連携があります。

ソフトバンクとY!mobileが利用できる周波数を合わせると、日本国内では最も優位性が高いエリア構築が可能です。

Y!mobileはデータ通信に強い、WiMAXと同じ2.5GHz帯の免許を保有していて、エリア構築や通信品質の面でシナジー効果を発揮しています。

また、モバイルWi-Fiではドコモ回線よりもソフトバンク回線を採用しているMVNOが圧倒的に多く、サービス提供会社や料金プランの選択肢が広いのも特徴です。

通信キャリアを見極めるための4つのポイント

通信キャリアを見極めるための4つのポイント

WiMAX以外では、ソフトバンク回線がおすすめという結論を出しましたが、以下4つのポイントを細かく見てみましょう。

4つのポイント

  1. 基地局数(サービス提供エリア)
  2. 利用可能な周波数(通信速度・電波の届きやすさ)
  3. サブブランドとの連携
  4. 利用料金

基地局数(サービス提供エリア)

トミー
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基地局数は繋がりやすさに直結します。

まずは各キャリアの基地局数を確認してみましょう。

2020年下半期の調査結果ですが。

ドコモが断トツ1位の基地局数ですが、第2位はソフトバンクです。

au docomo SoftBank Rakuten Mobile UQ WiMAX Y!mobile
基地局数 226,847 399,527 285,261 4,741 67,578 65,426

総務省 令和2年度 携帯電話及び全国BWAに係る 電波の利用状況調査の評価結果の概要 より

トミー
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基地局数は、日々増減していますので参考程度にお考えください。

利用可能な周波数(通信速度・電波の届きやすさ)

利用できる周波数は免許制となっていて、総務省が各通信事業者に割り当てをしています。

利用可能な周波数はドコモ・ソフトバンクが最も多いですが、ソフトバンクはY!mobileの電波も利用できるため、周波数の面では最も優位性が高いです。

データ通信に強い2.5GHzの周波数を使用できるのは、日本ではUQコミュニケーションズとY!mobileだけです。

通信会社が使用できる電波の周波数
au docomo SoftBank Rakuten Mobile UQ WiMAX Y!mobile
700MHz
●利用可 ●利用可 ●利用可 ●利用可
800MHz ●利用可 ●利用可
900MHz ●利用可
1.5GHz ●利用可 ●利用可 ●利用可
1.7GHz ●利用可 ●利用可 ●利用可 ●利用可
2GHz ●利用可 ●利用可 ●利用可
2.3GHz ●利用可
2.5GHz ●利用可 ●利用可
3.4GHz ●利用可 ●利用可
3.5GHz ●利用可 ●利用可 ●利用可
3.7/4.5GHz ●利用可 ●利用可 ●利用可 ●利用可
28GHz ●利用可 ●利用可 ●利用可 ●利用可
トミー
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利用できる周波数が多いと、繋がりやすさや通信速度の面で有利です。

サブブランドとの連携

au(KDDI)とSoftBankは、それぞれサブブランドを保有しています。

ソフトバンクは2015年にY!mobileを吸収合併しましたが、かつてはグループ企業の別会社という扱いでした。

そのため、それぞれのブランドで総務省から電波免許を与えられ基地局を運用しています。

トミー
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電波を併用して通信品質を高めるCA(キャリアアグリゲーション)という技術が使用されていて、ブランドの枠を超えて相互に有効活用がなされてます。

KDDIグループ

au(KDDI)(親会社)

UQ(子会社)

ソフトバンクモバイル

SoftBank(メインブランド)

Y!mobile(サブブランド)

WiMAXで使える通信モードの「ハイスピード+エリアモード」は、auの電波を使用しています。

逆に、auのCA(キャリア・アグリゲーション)機能では、WiMAXの電波を併用して通信速度を上げています。

ソフトバンクも同じように、Y!mobileとのCA(キャリア・アグリゲーション)や、Y!mobile側でもSoftBankの電波を一部使用しています。

利用料金

一般的に利用料金は、MNOよりもMVNOの方が安価なことで知られています。

MVNOは、スマホでは格安SIMや格安スマホと呼ばれている事業者で、ドコモやソフトバンクなどのMNOから通信インフラを借りて事業を営んでいる企業のことを言います。

スマホなどの音声を含む移移動体通信では、ドコモのシェア率が1位という調査結果が出ていますが、モバイルWi-Fiではドコモの回線をメインで使ったMVNOは多くありません。

一方でソフトバンクは、SIMの調達しやすさ、回線の借りやすさなども手伝い、モバイルWi-Fiに関しては、多くのMVNOがソフトバンクの回線を使用しています。

契約数における事業者別シェア
docomo au SoftBank その他
グループ内利用 37.1% 27.6% 21.6% 13.4%
MVNOへの提供含む 42.8% 31.4% 25.5%

総務省 モバイル接続料の検証について(報告)  より

一本の契約で複数キャリアの回線を使えるクラウドSIM

一本の契約で複数キャリアの回線を使えるクラウドSIM

クラウドSIMという技術を採用したモバイルWiFiもあります。

一本の契約でドコモ・ソフトバンク・auなどの複数キャリアの回線が使用可能で、その都度、自動選択して最適な回線を使用する仕組みのモバイルWiFiです。

通信の安定性にまだまだ課題は有りますが、利用料金が比較的安価である事が特徴です。

クラウドSIMの通信イメージ

クラウドSIMの通信イメージ

トミー
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詳しくは以下のページで解説しています。
クラウドSIMの仕組みをプロが徹底解説!メリット・デメリットは?

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WiMAX以外の選択肢!おすすめモバイルWi-Fi5選

WiMAX以外の選択肢!おすすめモバイルWi-Fi5選

トミー
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ソフトバンク回線を使用したモバイルWiFiを中心に、WiMAX以外のおすすめモバイルWiFiをご紹介します!
通信事業者 利用回線
SoftBank ソフトバンク・Y!mobile回線
Y!mobile Y!mobile・ソフトバンク回線
Mugen WiFi ソフトバンク・ドコモ・au・楽天(クラウドSIM)
Rakuten WiFi Pocket 楽天回線・au回線(一部エリア)

SoftBank

本家ソフトバンクのポケットWi-Fiは、端末をご自身で購入する必要が有りますが、手厚いサポートや、豊富なオプションが魅力です。

スマホがソフトバンク利用中の方は、割引制度が適用される可能性がありますのでホームページを確認してみましょう。

5G対応端末の取り扱いも有ります。

利用回線 ソフトバンク・Y!mobile
月額料金 7,238円(税込)メリハリ無制限
最大通信速度 下り最大:3.0Gbps(5G)
上り最大:298Mbps(5G)
(端末により異なる)
同時最大接続数 30台(端末により異なる)

Y!mobile

Y!mobileは、WiMAXと同じデータ通信に強い2.5GHz帯の周波数を利用できる通信事業者です。

ソフトバンクの電波も一部利用できるため、WiMAX以外のモバイルWiFiを探している人は、お住まいの地域がサービス提供エリア内であれば候補に入れてみても良いでしょう。

端末は有料のため、ご自身で購入する必要が有ります。

Y!mobile・ソフトバンク
月額料金 4,065.6円(税込)
最大通信速度 下り最大:838Mbps
上り最大:46Mbps
(端末により異なる)
同時最大接続数 16台(端末により異なる)

Mugen WiFi

Mugen WiFi

Mugen WiFiは、携帯4社の電波を環境に合わせて自動選択する、クラウドSIMテクノロジーを採用したモバイルWiFiです。(ソフトバンクの回線をメインで使用)

30日間の返金保証制があるため、実際に使ってみて気に入らなければキャンセル可能です。

利用回線 ソフトバンク回線メイン・ドコモ・au・楽天(クラウドSIM)
月額料金 3,190円〜4,750円(税込)
最大通信速度 下り:2.05Gbps
上り:400Mbps
(端末により異なる)
同時最大接続数 10台(端末により異なる)

Rakuten WiFi Pocket

トミー
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ソフトバンク回線ではありませんが、コストパフォーマンスの面でおすすめしたいのが楽天のモバイルWiFiです。

楽天モバイルのモバイルWi-Fiは、使った分のデータ量に応じて利用料金が変化するため、たまにしか使わないという方にもおすすめです。

基本料金が無いため、全く利用が無い月は0円です。

サービス提供エリアは現在拡大中のため、「通信品質にはこだわらないのでとにかく安く済ませたい」という人は検討の価値有りです。

利用回線 楽天・au(一部エリア)
月額料金 0円〜3,278円(税込)
最大通信速度 下り最大:150Mbps
上り最大:50Mbps
同時最大接続数 10台

まとめ

まとめ

トミー
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今回はWiMAX以外のモバイルWi-Fiでは、どこの回線が優れているのかを分析してみました。

まとめ

  • WiMAX以外のモバイルWi-Fiで優位性が高いのは、ソフトバンク回線を利用したモバイルWi-Fi
  • 基地局数、利用可能周波数、ユーザーシェア1位はドコモ回線、2位がソフトバンク
  • ソフトバンクは、サブブランドY!mobileとの連携で高い通信品質を実現
  • モバイルWi-Fiではドコモ回線よりもソフトバンク回線を採用しているMVNOが圧倒的に多く、料金的な選択肢が豊富

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  • この記事を書いた人

トミー

通信業界20年目。現役バリバリの移動体通信エンジニア・Webライターです。 モバイル通信や光回線、IPネットワークの他に、海外の通信事情などにも詳しいです。 当サイトの記事を全て執筆、作図や動画編集も担当しています。 このサイトでは、最高のインターネット環境に出会うための、お手伝いをしたいと思っています。
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