オンライン授業(遠隔授業)を受講するうえで通信環境はとても重要です。
ネット回線は色々ありますが、モバイルWiFiは回線工事の必要がなく、必要な時にすぐ使えるため利用者が増えています。
この記事では、オンライン授業で使うモバイルWiFiの、失敗しない選び方を解説しています。
(通信環境がない場合、学校側が無料でWiFiルーターを貸与してくれるケースがありますので、そちらも確認してみるようにしてください。)
突然オンライン授業が開始される学校も多く、何かと不安も多いですよね。
僕がおすすめするオンライン授業に最適なモバイルWiFiもご紹介していますので、どうぞ最後までご覧ください!
オンライン授業に使うモバイルWiFiでは通信速度が最も重要
オンライン授業に使うモバイルWiFiで、最も重要なポイントは通信速度です。
これはモバイルWiFiに限った話ではなく、オンライン授業で使用する全てのネット回線に言える事です。
大切なポイントは以下の4つです。順番に解説していきます。
オンライン授業向けモバイルWiFiの選び方
- サービス提供エリアを確認
- 最大通信速度を確認
- 通信容量は無制限が望ましい
- 利用料金を確認
サービス提供エリア内である事を確認
サービス提供エリアは、各通信事業者のホームページでエリアマップが公開されています。
まずは、利用する場所がサービス提供エリア内である事を確認しましょう。
最大通信速度を確認しよう(注意点も有り)
プロバイダーが自社のホームページなどで発表している、最大通信速度は理論値です。
公表されている最大通信速度が出る事は絶対にありませんが、理論値であっても最大通信速度が高い方がポテンシャルは高いです。
また、この最大通信速度は使用する端末(WiFiルーター)の性能によっても大きく変わります。
メーカーからは毎年新しい機種が発売されており、最新の物になるほど通信速度は向上しています。
通信容量は無制限が望ましい
速度制限に掛かってしまい、今月はもう授業を受けられない・・・という事になってしまったら最悪です。
通信容量は極力、無制限のモバイルWiFiを選ぶようにしましょう。
WiMAXは、一定期間内に大量のデータ通信をすると、ネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかる場合が有りますが、通信容量は無制限です。
利用料金を確認する
月額料金が安いに越した事はありませんが、「安かろう、悪かろう」ではお金も時間も無駄にしてしまいます。
通信品質の高いWiMAXは、UQコミュニケーションズが他社にも回線を提供していて、MVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる事業者が同じようにWiMAXサービスを提供しています。
格安スマホと同じように、大手キャリアの回線を使用していますが、利用料金が安価な事が特徴です。
WiMAXに関しては、どのプロバイダーで契約しても通信可能なエリアは変わりません。
そして、通信速度の差もほぼ有りません。
オンライン授業の形態は2種類
オンライン授業の大きなメリットは、学校など現地に足を運ばずに、ネット環境とPCやタブレットなどの端末で授業を受けられる事です。
これにより、離島や過疎地に住む人々に教育を与えられたり、災害時など登校が困難な場合でも授業を継続することができます。
2種類のオンライン授業
- 予め録画された動画をダウンロードして受講する
- ライブ配信を使ってリアルタイムに受講する
予め録画された動画をダウンロードして受講する
予め録画された動画を、自分のタイミングでダウンロードして受講します。
オンデマンド型と呼ばれます。
繰り返し受講出来ることがメリットですが、通信速度が遅いとダウンロードに時間が掛かります。
動画ファイルは比較的大きなサイズになる事が多いですが、ファイルサイズが大きいほどダウンロードに時間を要します。
ライブ配信を使ってリアルタイムに受講する
インターネットのライブ配信機能を活用した、生放送の授業です。
同時双方向型、リアルタイム配信型と呼ばれます。
リアルタイムにチャットや音声で質疑応答ができるメリットがありますが、配信者・受講者、双方の通信品質が重要になります。
通信速度の遅い回線を使用していると、配信が切れたり映像が乱れたりする原因になります。
通信速度が遅いと学習効率が下がる
回線が遅い・切れると授業が止まる
例えば、YouTubeなどの動画を視聴していて途中で動画が止まってしまい、イライラした事は無いでしょうか?
通信速度が遅く授業が中断されてしまう事は、ストレスになるだけではなく、せっかく授業に向いていた集中力も奪われてしまい、学習効率が下がります。
オンライン授業は、自宅に居ながら授業を受けられたり、録画を使って繰り返し学習出来るという良い面も多いですが、良質な通信環境があってこそなのです。
オンライン授業で通信容量はどれくらい必要?
使用するアプリは教育機関ごとに異なり、アプリによってデータ消費量が異なります。
学習塾などでは独自に開発したアプリを使用する事もありますが、ZOOMを使用する事が多いです。
通信容量は、やはり無制限のプランが良いですね。
1時間当たりのデータ消費量目安 | |
ZOOM | 約200~320MB |
Google Meet (360p) | 約150MB〜350MB |
Google Meet (720p) | 約900MB〜1GB |
データ容量の節約法
同時双方向型やリアルタイム配信型の場合は、画質を落としたり、自分のビデオをオフにして音声のみにすると、データ消費量を抑える事ができます。
オンライン授業におすすめのモバイルWiFi
最初に結論ですが、オンライン授業におすすめなモバイルWiFiはWiMAXです。
オンライン授業での使用に焦点を当てた場合、最も重要な要素は前述の通り、通信速度です。
WiMAXは、TD-LTEというデータ通信に適した種類のLTEと互換性を持った通信規格です。
2.5〜6GHzという、モバイル通信では比較的高い電波の周波数を使用しているため、電波の特性上、データの通り道(帯域幅)を広く取ることができます。
さらに、auの5G・4G回線も併用しているため、通信速度の面でとても優れています。
また、データ容量は基本的に無制限で使えるため、通信容量を気にする必要がありません。(一定期間内に大量のデータ通信をした場合は、ネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかる場合有り)
人気記事最強モバイルWi-Fi決定戦!プロが選ぶ最新おすすめランキング
オンライン授業 おすすめNo.1
Broad WiMAX(ブロード ワイマックス)
評価:
Broad WiMAX(ブロードワイマックス)はWiMAXのMVNOで、料金も安くサービスが最も充実しています。
通信速度が速く月額料金が安価なため、固定回線の代わりとして使用するユーザーも多いです。
データ容量は無制限で使えます。
\ 高速5G・無制限・縛りなし/
月額料金 | 1,397〜4,950円(税込) 支払い方法が口座振替の場合+200円/月 上乗せ |
最大通信速度 | 下り最大:4.2Gbps 上り最大:286Mbps (端末により異なる) |
同時接続機器数 | 16台(端末により異なる) |
速度制限 | 一定期間内に大量のデータ通信をした場合は、ネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかる場合有り |
おすすめ【Broad WiMAX】評判・口コミと実際に使ってみた感想
とくとくBB WiMAX
評価:
Broad WiMAXは月額料金が安価でサービス面が充実しているのに対し、GMOインターネットが運営する、とくとくBBは、高額キャッシュバックが特徴です。
大手ISPが運営するプロバイダーのため加入者数も多いです。
月額料金 | 1,375円〜4,807円(税込) |
最大通信速度 | 下り最大:4.2Gbps 上り最大:286Mbps (端末により異なる) |
同時接続機器数 | 16台(端末により異なる) |
速度制限 | 一定期間内に大量のデータ通信をした場合は、ネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかる場合有り |
Y!mobile
評価:
Y!mobileのポケットWiFiは、2.5GHz帯の電波周波数を使用しているため、WiMAXと同じようにデータ通信に適しています。
WiMAXがサービス提供エリア外の場合は、ぜひ候補に入れてみてください。
月額料金 | 4,066円〜4,818円(税込) |
最大通信速度 | 下り最大:2.4Gbps 上り最大:110Mbps (端末により異なる) |
同時接続機器数 | 30台 (端末により異なる) |
速度制限 | 3日間で10GBを超えた日(18時〜翌1時)に1Mbpsに制限 |
短期間の利用ならレンタルがおすすめ
一時的な利用の方にはレンタルするという方法も有ります。
ただし、レンタルの場合は契約期間がある程度自由である反面、長期契約と比べると料金が割高になります。
また、端末はレンタル終了後に返却する必要があるので取り扱いにも注意が必要です。
レンタルの場合でも、端末はなるべく最新の機種を選ぶようにしましょう。
WiFiレンタルどっとこむ
WiFiレンタルどっとこむは、東証プライム上場企業の株式会社ビジョンが運営するWiFiレンタル専門のサービスで、1日から必要な期間だけ利用できます。
端末は、SoftBank・au・WiMAXの3回線を選べますが、レンタルのため解約時には返却が必要です。
端末の取り扱いには注意するようにしましょう。
縛られないWiFi
縛られないWiFiは、契約期間縛りなしのレンタルWi-Fiサービスで、データ容量は30GBか無制限を選べます。
違約金なしでいつでも解約できるため、急なオンライン授業でインターネット環境が必要な方におすすめです。
リーズナブルな1年縛りのプランもあります。
端末は平日14時までの申し込みで、最短当日発送です。
ドコモ home 5G
自宅のみでの使用を想定している方は、ドコモ回線を利用した据え置き型のホームルーターもおすすめです。
ドコモの5G・4G回線を使用するため高速通信ができます。
持ち運びできるモバイルタイプのルーターと比べると、内部アンテナが高機能なため接続可能なデバイスの量が多いのが特徴です。
月額料金 | 4,950円(税込) |
最大通信速度 | 下り最大: 4.2Gbps 上り最大:218Mbps |
同時接続機器数 | 66台 |
速度制限 | 直近3日間のデータ利用量が特に多いユーザーは、一般ユーザーと比べて遅くなる場合有り |
【Q&A】オンライン授業の受講環境について
家族が同時にWiFiを使用していますが授業に影響はありますか?
同一ネット回線を複数人・複数デバイスで使用する場合、同時接続数に注意が必要です。
同時接続デバイスが多いほど回線の帯域を圧迫する事になりますので、回線速度が極端に遅い場合は、ネットに接続する機器の台数を少なくしてみましょう。
これはモバイルWiFiだけに限らず、ネット回線全般に当てはまります。
インターネットのセキュリティに関して注意する事はありますか?
使用するアプリや、WiFiルーターのアップデートを必ず行い、常に最新の状態で使用するようにしてください。
アプリなどのログインパスワードや、インターネット接続パスワードは推測されにくい物に設定し、定期的に変更するようにしてください。
アプリがちゃんと使用できるか不安です
ZOOMやSkypeにはテスト環境があります。
心配な方は、事前にマイクやスピーカーのテストをしてみることをお勧めします。
カメラやマイクは必要ですか?
双方向同時型の授業の場合は、講師とのコミュニケーションのため、カメラとマイクが必要です。
現行のノートパソコンやタブレットにはカメラとマイクは、ほとんど搭載されていますので、内臓カメラとマイクでも授業に参加する事は可能です。
デスクトップPCの場合は、搭載されていない事がありますのでご注意ください。
スマホしかない場合はどうしたらいいですか?
どのプラットフォームを使って授業を受けるかにもよりますが、スマホでも、ZOOMやSkypeなどのスマホ版アプリは使えます。
スマホの画面でも支障がないようであれば、基本的には問題ありません。
ただし、ビデオ通話などを利用する同時双方向型授業の場合は、思っているよりもデータの消費が激しいため、契約しているスマホのデータ容量を超過して通信制限にかからないよう注意が必要です。
画質を落としたり、音声のみで参加するなど工夫をしてみてください。
【まとめ】オンライン授業に使えるモバイルWiFiの選び方
最後にこの記事のポイントをまとめてみましょう。
オンライン授業には、録画と配信型の2種類があります。
この2種類のコンテンツを利用するうえで、重視すべきポイントは通信速度です。
オンライン授業向けモバイルWiFiの選び方
- サービス提供エリアを確認
- 最大通信速度を確認
- 通信容量は無制限が望ましい
- 利用料金を確認
WiMAXのサービス提供エリア内の場合、WiMAXがおすすめですよ。
文科省のホームページで公開されている遠隔教育システム活用ガイドブックも参考にしてみてくださいね。