Galaxyから5G対応のWiMAXルーターが登場しました。
WiMAXプロバイダーから発表された初の5G対応機種ですが、果たして買いなのか?
早速入手してみましたので、スペック詳細や通信速度の測定結果などをレビューします。
この記事で分かること
- Galaxy 5G Mobile Wi-Fiの特徴
- 実際に測定してみた5Gの通信速度
- プロの視点から見たメリット・デメリット
- 他機種とのスペック比較 など
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Galaxy 5G Mobile Wi-Fi(SCR01)のスペックを徹底分析
SCR01の主な特徴
- 下り最大2.2Gbpsのau 5Gに対応
- 5.3インチの大画面ディスプレイ
- 5,000mAhの大容量バッテリー
- 最大同時接続機器の台数は10台
- 卓上利用に便利な自立スタンド搭載
【SCR01】Galaxy 5G Mobile Wi-Fi | |
製造元 | Samsung(サムスン) |
カラー | ホワイト |
対応通信規格(WAN) | WiMAX2+/4G/5G(Sub6) |
最大通信速度 | 下り最大:2.2Gbps 上り最大:183Mbps |
連続待受時間 | 約790時間(初期設定時) |
最大同時接続台数 | Wi−Fi:10台 / USB:1台 |
対応Wi-Fi通信規格 | IEEE802.11ac/11n/11a(5GHz) IEEE802.11n/11g/11b(2.4GHz) |
USBインターフェース | タイプC |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
サイズ | 約147(横幅)× 76(高さ)× 10.9(奥行き)mm |
重量 | 約203g |
SIMカードスロット | au Nano IC Card 04 LE U×1 |
クレードル | なし |
下り最大2.2Gbpsのau 5Gに対応
通信速度はWiMAXルーター史上最も速く、下り最大2.2Gbps、上り最大183Mbpsです。
通信方式は、WiMAX2+・au 4G・au 5G(Sub6)に対応しています。
5Gプランやオプションの詳細は、下記ページで詳しく解説していますので、是非ご覧になってみてください。
参考WiMAX+5Gプランを分かりやすく解説!4Gプランとの比較や注意点もチェック
5.3インチの大画面ディスプレイ
5.3インチのタッチパネルディスプレイで、データ使用量やバッテリー残量、電波強度などが視覚的に分かりやすくなっています。
通信モードの切り替えや、システム設定画面へのアクセスも簡単に行えます。
5,000mAhの大容量バッテリー
バッテリーは5,000mahと、バイルルーターとしては比較的大容量で、外出先などで長時間利用が可能です。
初期設定時の連続待受時間は、約790時間となっています。
最大同時接続機器の台数は11台
最大同時接続機器の台数は、Wi-Fi接続が10台、USB有線接続が1台の合計11台です。
MacとUSB接続をして通信をする場合は、専用ソフトウェアのダウンロードが必要です。
卓上利用に便利な自立スタンド搭載
本機種には純正のクレードル(台座)が有りませんが、本体裏面に自立スタンドが搭載されています。
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi(SCR01)を実際に使ってみた
取扱説明書はネットでも見ることができます。
参考Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01 取扱説明書
表示も大きく見やすいです。
QRコードを使えば簡単にネット接続できる
ホーム画面からQRコードを表示させて、スマホなどの接続機器側のカメラで読み込むと、SSIDやパスワードの入力をしなくても簡単にネットに接続することが出来ます。
ステルス機能を使えばSSIDを周囲に隠せる
周囲の人の端末に自分のSSIDを表示したくない場合は、ステルス機能を使えばSSIDを隠す事ができます。
「ホーム画面」→「Wi-Fi」で設定できます。
ブラウザからも管理画面にアクセス可能
Webブラウザからも、ほぼ全ての設定変更と確認が出できます。
Galaxy 5G Mobile Wi-Fiを使ってネットに接続できる状態にし、クロームやサファリなどのブラウザのアドレスに「192.168.1.1」を打ち込みます。
(ブラウザのセキュリティ設定によっては、アクセスできない場合があります)
サインインのための初期パスワードは、端末固有のIMEI番号になっています。
IMEI番号番号は、端末ホーム画面左上、3本線のハンバーガーメニューから「概要」→「情報」で確認できます。
5Gのスピードを確認!通信速度を測定してみた
測定メモ
測定場所:東京都 豊島区 立教大学キャンパス付近
プロバイダー:BroadWiMAX
機種:Galaxy 5G Mobile Wi-Fi(SCR01)
通信モード:プラスエリアモード(5G)
測定日:2021年4月25日(日)
測定時間:16:00〜16:03
天候:晴れ
測定アプリ:SPEEDTEST(iPhone12)
測定回数 | 下り (Mbps) | 上り (Mbps) | Ping (ms) |
1回目 | 113 | 44.3 | 35 |
2回目 | 95.6 | 23.1 | 38 |
3回目 | 105 | 47.4 | 40 |
4回目 | 113 | 57.5 | 39 |
5回目 | 113 | 15.3 | 36 |
平均値 | 107.9 | 37.5 | 37.6 |
後日、改めて測定した結果は以下の動画をご覧ください。
デメリットと事前に知っておきたい注意点
SCR01のデメリット
- 同時接続台数が少なめ
- プラスエリアモードの利用にはオプション料金がかかる
- ミリ波・Wi-Fi6には非対応
- USBケーブルは付属しない
Wi-Fiの最大同時接続台数が少なめ
PCやスマホなどの最大同時接続台数が、10台とこれまでのWiMAXルーターと比べると少し少なめです。
複数名で使用したり、ネットワークに接続する機器の台数が多めの方は少し注意が必要かもしれません。
最大同時接続台数 | |
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi(SCR01) | 10台 |
Speed Wi-Fi NEXT WX06 | 16台 |
Speed Wi-Fi NEXT W06 | 16台 |
WiMAX HOME 02 | 21台 |
プラスエリアモードの利用にはオプション料金がかかる
スタンダードモードよりも広いエリアで通信が可能な、プラスエリアモードの利用にはオプション料金が発生します。
WiMAXプロバイダーによって対応が異なりますが、多くのプロバイダーでは、使用した月だけ1,100円(税込)の課金が発生します。
ルーター側の設定で即時使えるようになるため、別途契約の必要はありません。
ミリ波・Wi-Fi6には非対応
5G用の電波には大きく2種類あります。
Sub6(サブシックス)と呼ばれる6GHz以下の周波数と、28GHzの周波数を使うmmW(ミリ波)です。
現時点で、Sub6はミリ波に比べるとデータの通り道(帯域幅)が広くないため、通信速度は遅くなります。
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi(SCR01)はミリ波に対応していないため、この点には注意が必要です。
Wi-Fiの通信規格は、最新のWi-Fi6には対応しておらず、Wi-Fi5まで対応しています。
Wi-Fiアライアンス呼称 | IEEE規格名 | 最大実行速度 |
Wi-Fi 6 | IEEE802.11ax | 9.6Gbps |
Wi-Fi 5 | IEEE802.11ac | 6.9Gbps |
Wi-Fi 4 | IEEE802.11n | 600Mbps |
充電用USBケーブルは付属しない
充電用のUSBケーブルが付属しないので、ご自身で用意する必要があります。
別売りの充電アダプタを購入するか、タイプCのUSBケーブルが必要です。
Speed Wi-Fi NEXT WX06(WiMAX 4Gモデル)との比較
【SCR01】Galaxy 5G Mobile Wi-Fi
Speed Wi-Fi NEXT WX06
WX06との主な違い
- SCR01はau 5Gに対応している
- SCR01の最大通信速度はWX06の約4倍
- 接続機器の上限はWX06の方が6台多い
- 大きさ・重量はWX06の方がコンパクト
モデル名 | 【SCR01】Galaxy 5G Mobile Wi-Fi | Speed Wi-Fi NEXT WX06 |
カラー | ホワイト | ライムグリーン/クラウドホワイト |
対応通信規格(WAN) | WiMAX2+/4G/5G(Sub6) | WiMAX2+/4G |
最大通信速度 | 下り最大:2.2Gbps 上り最大:183Mbps | 下り最大:440Mbps 上り最大:75Mbps |
最大同時接続台数 | Wi−Fi:10台 / USB:1台 | Wi−Fi:16台 / USB:1台 |
対応Wi-Fi通信規格 | IEEE802.11ac/11n/11a(5GHz) IEEE802.11n/11g/11b(2.4GHz) | IEEE802.11ac/11n/11a(5GHz) IEEE802.11n/11g/11b(2.4GHz) |
USBインターフェース | Type C | Type C |
バッテリー容量 | 5,000mAh | 3,200mAh |
サイズ | 約147(横幅)× 76(高さ)× 10.9(奥行き)mm | 約111(横幅)× 62(高さ)× 13.3(奥行き)mm |
重量 | 約203g | 約127g |
SIMカードスロット | au Nano IC Card 04 LE U×1 | au Nano IC Card 04 LE U×1 |
クレードル | なし | 別売り |
Speed Wi-Fi 5G X01(au 2020年モデル)との比較
5G X01との主な違い
- X01の方がミリ波に対応しているため速度は速い
- X01の方が同時接続台数が6台多い
- SCR01の方がバッテリー容量が1000mAh多い
- SCR01の方がサイズ・重量がコンパクト
【SCR01】Galaxy 5G Mobile Wi-Fi
Speed Wi-Fi 5G X01
モデル名 | 【SCR01】Galaxy 5G Mobile Wi-Fi | Speed Wi-Fi 5G X01 |
カラー | ホワイト | ブラック |
対応通信規格(WAN) | WiMAX2+/4G/5G(Sub6) | WiMAX2+/4G/5G(Sub6・mmW) |
最大通信速度 | 下り最大:2.2Gbps 上り最大:183Mbps | 下り最大:4.1Gbps 上り最大:481Mbps |
最大同時接続台数 | Wi−Fi:10台 / USB:1台 | Wi−Fi:16台 / USB:1台 |
対応Wi-Fi通信規格 | IEEE802.11ac/11n/11a(5GHz) IEEE802.11n/11g/11b(2.4GHz) | IEEE802.11ax/11ac/11n/11a(5GHz) IEEE802.11ax/11n/11g/11b(2.4GHz) |
USBインターフェース | Type C | Type C |
バッテリー容量 | 5,000mAh | 4,000mAh |
サイズ | 約147(横幅)× 76(高さ)× 10.9(奥行き)mm | 約157(横幅)× 84(高さ)× 16(奥行き)mm |
重量 | 約203g | 約265g |
SIMカードスロット | au Nano IC Card 04 LE U×1 | au Nano IC Card 04 LE U×1 |
クレードル | なし | なし |
よくある質問と回答
参考にしてみてください。
最大通信速度はどれくらいですか?
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi(SCR01)の最大通信速度は、下り2.2Gbps、上り183Mbpsです。
数値は理論値ですので、この実行速度が出る事はありません。
端末はSIMフリーですか?
端末にSIMロックはされていませんが、基本的に契約キャリア以外のSIMは動作保証対象外です。
使用可能なバンドは何がありますか?
現時点で確認できている対応バンドは、WiMAX2+のB41(2.5GHz)、4GがB1(2GHz) ・B3(1.7GHz) ・ B17(700MHz) ・ B18(800MHz)、5Gがn78(3.7GHz)です。
なお、日本国内では未割り当てのためB17は使用できません。
専用のクレードルはありますか?
専用のクレードルは販売されていません。
本体裏面にスタンドが搭載されていますので、卓上で自立させて使用する事ができます。
5Gの対象エリアはどこで確認できますか?
auのホームページで5Gエリアマップが公開されています。
WiMAXや4G LTEの対象エリアも確認できますので、申し込み前に確認してみましょう。
料金プランはどうなりますか?
5Gに対応した新料金プランでの契約が必要です。
新料金やサービス内容はプロバイダーによって異なりますので、詳しくはご契約を検討しているWiMAXプロバイダー各社までお問い合わせください。
【最後にまとめ】Galaxy 5G Mobile Wi-Fiのレビュー
個人的には、外出先だけではなくホームルーターとしての利用も可能と感じました。
かなりオススメですです。
最後に特徴をまとめてみましょう。
まとめ
- 下り最大2.2Gbpsのau 5Gに対応
- 5.3インチの大画面ディスプレイ
- 5,000mAhの大容量バッテリー
- 最大同時接続機器の台数は11台
- 卓上での利用に便利な自立スタンド搭載
【徹底比較】現役通信技術者が選ぶWiMAXおすすめプロバイダーランキング【2024年11月】
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