法人向けのモバイルWi-Fi(ポケット型Wi-Fi)は、個人向けとは異なり、セキュリュティ面で少し気をつけるべき点があります。
ぜひ申し込み前にご覧頂き、選び方の参考にしてください。
この記事でわかる事
- ビジネス向けモバイルWi-Fiルーターの選び方
- ビジネスシーンでのモバイルWi-Fiの活用方法
- 法人向けモバイルWi-Fiのメリットとは?
- 法人向けモバイルWi-Fiのデメリットと注意点 など
モバイルWi-Fiの基本的な機能と活用方法
モバイルWi-Fiは、外出時間の多い営業職やテレワークの社員に力強いビジネスツールになる事間違いなしです。
モバイルWi-Fiは専用端末を使用してインターネットに接続できる
モバイルWi-Fiの主な機能としては、ポータブル通信機器としての機能です。
専用の端末(モバイルルーター)を使用し、スマホやPCなどをインターネットに接続することができます。
モバイルルーターはスマホと同じように、最寄り基地局からの電波を介して通信しますが、持ち運びできるWi-Fiルーターなので、複数のデバイスを同時に接続することが可能です。
参考記事モバイルWiFi(ポケット型WiFi)の仕組みと基本機能を簡単解説!どうして繋がるの?
ビジネスシーンでのモバイルWi-Fi活用方法
モバイルWi-Fiの活用方法
- 社員の外出時の通信環境として利用
- テレワーク時の通信環境を会社が提供するため
- フリーWi-Fiなどセキュリティリスクが高い回線への接続を防ぐため
現在のビジネスシーンでは、常にインターネットに接続している事が必要とされています。
TeamsやSlack、ChatWorkでのコミュニケーションや、ZOOMでのミーティングなど、職種にもよりますがネット環境がないと仕事にならない事が多いのではないでしょうか?
例えば、社員にモバイルルーターを支給して、出張や移動中の通信手段として有効活用できたり、テレワーク時の通信環境を会社側が提供する手段としても適しています。
また、ビジネス上での重要データの取り扱いは特に注意する必要がありますが、通信が暗号化されていないカフェなどでのフリーWi-Fi利用はセキュリティリスクの観点から絶対に避けるべきです。
そのような場合でも、モバイルWi-Fiを使用することで、セキュアな通信を保つことができます。
Wi-Fiルーターの端末はレンタル(リース)がいいのか?
モバイルWi-Fiの利用には、端末をレンタルか購入し、回線契約をしたうえで利用する必要があります。
法人契約の場合、コストや利便性、セキュリティなどを考慮したうえで機種やプランを選択する事が重要ですが、購入・レンタルどちらにもメリット・デメリットがあります。
端末レンタル(リース)のメリットとしては、初期費用が少なく利用できる点が挙げられます。
一方、レンタルのデメリットとしては、長期的に見ると購入するよりもコストが高くなる可能性がある点、契約期間に縛りがある場合が多い点などがあります。
端末購入 | |
メリット | 選べる端末の選択肢が多い |
デメリット | 端末購入のコストが掛かる |
端末レンタル | |
メリット | 初期費用を少なくできる |
デメリット | 長期的に見るとトータルコストが高くなる可能性がある 契約期間の縛りがある場合が多い |
法人向けモバイルWi-Fiを選ぶ際のポイント
順番に解説します。
選び方のポイント
- データ容量(大容量か無制限が望ましい)
- 利用回線(サービス提供エリアを確認)
- 端末のスペック(Wi-Fiの暗号化規格と最大通信速度を確認)
【プロが解説】テレワーク(リモートワーク)に最適なモバイルWiFiの選び方
続きを見る
契約データ容量|プランによって月額料金は変動する
月に使用できる容量が低いほど料金は安価になりますが、月に利用可能なデータ容量を超過してしまった場合は、当月内は128Kbpsの速度に通信制限に掛かります。
通信制限は翌月1日に解除されますので、基本的には解除を待つしかないという状況になってしまいます。
ビジネスでこのような状況は、業務上支障が及びますので基本的には、かなり余裕を持った容量か、データ無制限のモバイルWi-Fiが望ましいです。
データ容量無制限のモバイルWi-Fiでも、通信会社で定める閾値を超えた利用は速度制限に掛かる場合があります。
使用する通信キャリア|回線によって通信品質は異なる
使用する通信キャリアによっては、利用場所に電波が届きにくい場合もあります。
これは、通信事業者が総務省から免許を与えらている電波の周波数がキャリア毎に異なっている、基地局の建設工事が遅れているなど様々な事情があります。
分かりやすい事例では、モバイル事業後発の楽天モバイルが、プラチナバンドの電波を総務省から付与されていないため、他社(KDDI)に頼らざるを得ない状況は周知の事実かと思います。
このように通信事業者毎に事情が異なるため、回線事業者によって繋がりやすさは異なります。
申し込み前に、サービス提供エリアマップを確認する事が望ましいです。
また、回線は基本的に契約したキャリアの回線を利用することになりますが、1本の契約で複数キャリアの電波を自動選択して使用するクラウドSIMという技術を採用したモバイルWi-Fiもあります。
使えるエリアを確認
端末のスペック|暗号化方式と最大通信速度を確認する
ルーターとPCやスマホなどの間は、Wi-Fi電波で接続します。
このWi-Fi電波は通常、第三者からのハッキングができないように暗号化してデータを送受信をしています。
この暗号化方式には規格があり、WPA3(Wi-Fi Protected Access 3)が最も高度なセキュリティ規格となっています。
できれば、WPA3(AES方式)の暗号化に対応している事が望ましいです。(※この暗号化規格は、PCやスマホなどの接続デバイス側も規格に対応している必要があります)
また、ルーター本体の最大通信速度も重要な確認ポイントです。
通信事業者や、メーカーが表示している最大通信速度は理論上の最大通信速度であるため、この通信速度が出る事はありません。
モバイル通信では、通信基地局周辺のユーザーで電波帯域をシェアして使用するため、混雑状況や電波強度により実測値は理論値を大幅に下回ります。
できれば、5G対応の高速な端末を使用する事が望ましいです。
法人向けモバイルWi-Fiのメリットとは?
メリット
- 場所を問わずネットに利用可能
- コスト削減に繋がる可能性がある
- 通信環境のセキュリティ確保に適している
場所を問わずにネット利用可能
モバイルWi-Fiの導入により、オフィスだけでなく外出先や出張先、テレワークなどでも安定したインターネット環境を確保することができます。
これにより、場所や時間を選ばずに業務を進めることが可能になり、ビジネスの効率化や柔軟性が向上します。
コスト削減に繋がる可能性がある
モバイルWi-Fiの特徴として、一つのWi-Fiルーターに複数のデバイスを同時に接続することができます。
これにより、各デバイスごとに個別の回線契約をする必要がなくなり、通信費の削減だけでなくデバイスの管理工数も大幅に削減することが期待できます。
また、データ容量無制限のプランを選択することで、予期せぬ通信費の増加を防ぐことも可能です。
通信環境のセキュリティ確保に適している
カフェなどの不特定多数のユーザーが使用するフリーWi-Fiスポットと異なり、専用のモバイルWi-Fiを使用することで、外部からの不正アクセスのリスクを大幅に低減することができます。
これにより、重要な業務データの保護やプライバシーの確保が強化されます。
さらに、VPNアプリなどの高度なセキュリティ対策を組み合わせることで、より安全で強固な通信環境を構築することができます。
法人向けモバイルWi-Fiのデメリットと注意点
デメリット
- 契約内容によっては通信制限がある
- バッテリーの持ちを気にする必要がある
- 初期費用や違約金が発生する可能性がある
- 端末の紛失や故障のリスクがある
契約内容によっては通信制限がある
契約したデータ使用量を超過すると通信速度制限に掛かります。
一般的には128Kbpsの通信速度に低下しますが、この速度では一般的なデータのやり取りも困難となります。
特に業務上で重要なアプリやツールを使用する場合、通信制限により業務に支障が出る恐れがあります。
バッテリーの持ちを気にする必要がある
モバイルWi-Fiはその名の通り、移動中にもネット利用が可能ですが、バッテリーの持ち時間は限られています。
利用可能な時間は数時間から最大でも一日程度となり、長時間の使用や外出先での充電が難しい場合には注意が必要です。
初期費用や違約金が発生する可能性がある
モバイルWi-Fiは、初期費用や月額料金だけでなく、契約期間満了前の解約時に違約金が発生することがあります。
契約前には、事務手数料や最低利用期間等の詳細など、細かい条件をしっかりと確認することが重要です。
端末の紛失や故障のリスクがある
Wi-Fiルーターは、PCやスマホと同じく精密機器のため取り扱いに注意が必要です。
落としてしまったり、水濡れなどにより故障するリスクや、外出先での利用時に端末を紛失リスクも考慮する必要があります。
契約時に、オプションで端末補償を付与できる場合があるので、申込時に確認するようにしてください。
法人契約におすすめのモバイルWi-Fi(ポケット型Wi-Fi)大口割引有り
この中でも、特におすすめなのがWiMAXです。
au・WiMAX2つの5G回線を使用するため、使えるエリアが広く、データ容量無制限で利用できます。
ぜひ参考にしてみてください。
法人契約におすすめのモバイルWi-Fi | |
ロケモバWi-Fi (マルチキャリア利用) | 1,880円〜4,280円 端末:レンタル |
Broad WiMAX (5G対応) | 1,397円(最大割引適用時)〜4,950円 端末:購入 |
5G CONNECT (5G対応) | 4,620円〜 端末:レンタル |
AiR-WiFi (マルチキャリア利用) | 2,398円〜 端末:レンタル |
DoRACOON (マルチキャリア利用) | 1,210円〜4,950円(プランにより異なる) 端末:購入 |
ロケモバWi-Fi(マルチキャリア利用)
ロケモバWi-Fiの基本スペック | |
利用回線 | docomo・au・SoftBankの回線を自動選択 |
通信規格 | 4G LTE |
最大通信速度 | 下り:150Mbps 上り:50Mbps |
データ容量 | 20GB・100GB・200GB 不足した場合、10GB単位でチャージ可能 データ追加料金:2,750円(税込) |
月額料金 | 1,880円〜4,280円 (プランにより異なる) |
端末 | レンタル |
契約期間 | 縛りなし・1年 |
おすすめポイント
- 20GB・100GB・200GBの容量を選べる
- 複数台申込みで最大200円/台の割引あり
Broad WiMAX(5G対応)
Broad WiMAXの基本スペック | |
月額利用料 (プランにより異なる) | 1,397円(最大割引適用時)〜4,950円 支払い方法が口座振替の場合+220円/月 上乗せ |
プラン詳細 | ■ギガ放題コスパDXプラン (2年契約) 初月:1,397円(税込) 2カ月目以降:3,773円(税込) 37ヶ月目以降:4,818(税込) ■ギガ放題縛りなしDXプラン (縛りなし) 初月:1,397円(税込) 2カ月目以降:3,960円(税込) 37ヶ月目以降:4,950円(税込) |
事務手数料 | 3,300円 |
初期費用 | 20,743円 クレジットカード払い、指定オプションサービス加入(即解約可能)で無料 |
端末代金 | 購入(月額料金に上乗せ・一括) 一括:31,680円(税込) 月額料金に上乗せ:880円(税込)×36回 |
支払い方法 | クレジットカード/口座振替 |
契約期間 | 縛りなし・2年 |
違約金 | ■ギガ放題コスパDXプラン (2年契約) 0~24ヵ月目:4,818円(税込) 25カ月目以降:0円 ■ギガ放題縛りなしDXプラン (縛りなし) 0円 |
サービス提供エリア | 日本全国のWiMAX提供エリア、及びau 4G・5Gエリア |
通信容量 | 無制限 |
通信速度 | 下り:4.2Gbps 上り:286Mbps (ルーターの機種により異なる) |
法人限定特典
- 月額料金最大2ヶ月分無料
- 1台につき5,170円割引
※法人登記していない個人事業主や、団体・組合の場合でも法人様同様のキャンペーン適用で申し込み可能。
5G CONNECT法人(5G対応)
5G CONNECTの基本スペック | |
お試し期間 | 10日間 |
利用回線 | UQ・au |
通信規格 | WiMAX2+・5G・4G LTE |
最大通信速度 | 下り:2.7Gbps 上り:183Mbps |
本利用後のデータ容量 | 無制限 |
本利用後の料金 | 4,620円〜 |
端末 | レンタル |
契約期間 | 3ヶ月 |
法人限定特典
- 10間無料お試し可能
- 複数台契約で最大20%オフ
AiR-WiFi(マルチキャリア利用)
お試し期間 | 30日間 |
利用回線 | docomo・SoftBank・au |
通信規格 | 4G LTE |
最大通信速度 | 下り:150Mbps 上り:50Mbps |
本利用後のデータ容量 | 20・50GB・100GB |
本利用後の料金 | 2,398円〜 |
端末 | レンタル |
契約期間 | 1年 |
法人限定特典
- 10間無料お試し可能
- 複数台契約で最大20%オフ
DoRACOON(マルチキャリア利用)
DoRACOONの基本スペック | |
月額利用料 | 1,210円〜4,950円 (プランにより異なる) |
事務手数料 | 3,300円 |
端末代金 | DOR02:21,780円 DOR03:27,280円 YT65:60,500円 YT40:43,780円 DOR04:21,780円 jetfon S20i:50,600円(販売終了) |
支払い方法 | クレジットカード 口座振替(手数料330円) 銀行振込(請求書郵送の場合330円) |
契約期間 | 縛りなし |
契約違約金 | なし |
通信容量 | ・プレミアムプラン:1日10GB 月約300GB (5GBから段階的に速度制限) ・他、月間容量5GB、10GB、20GBプラン等 お客様のご要望によりカスタマイズすることも可能 ※要相談 |
最大通信速度 | 下り:300Mbps 上り:75Mbps (端末により異なる) |
同時接続台数 | 最大20台 (端末により異なる) |
対応Wi-Fi通信規格 | IEEE 802.11a/b/g/n/ac (端末により異なる) |
お申し込みは「enひかり」で有名な株式会社緑人がおすすめです。
別途、100台以上申込の場合は、一般非公開のボリュームディスカウントが適用可能です。(条件については要問い合わせ)
今なら申込台数やプランに関係なく、1台あたり20,000円キャッシュバック!デモ機の無料お試しも可能
※2023年度NTTメディアサプライより表彰
【DoRACOON】正規取次店 株式会社 緑人(エンジン)
法人向けおすすめモバイルWi-Fi(ポケット型Wi-Fi)まとめ
法人契約におすすめのモバイルWi-Fi | |
Broad WiMAX (5G対応) | 1,397円(最大割引適用時)〜4,950円 端末:購入 |
5G CONNECT (5G対応) | 4,620円〜 端末:レンタル |
AiR-WiFi (マルチキャリア利用) | 2,398円〜 端末:レンタル |
DoRACOON (マルチキャリア利用) | 1,210円〜4,950円(プランにより異なる) 端末:購入 |
選び方のポイント3つ
- データ容量(大容量か無制限が望ましい)
- 利用回線(サービス提供エリアを確認)
- 端末のスペック(Wi-Fiの暗号化規格と最大通信速度を確認)
まとめ
- モバイルWi-Fiは、外出やテレワーク時の通信手段として有効な手段
- 通信速度制限やバッテリーの持ち、初期費用などのデメリットも考慮が必要
- 端末は、ビジネスのニーズや利用頻度、予算などを総合的に考慮し、レンタルと購入のどちらが最適かを判断するのが良い
- 個人向けWi-Fiとは異なり、Wi-Fiの暗号化規格に気を付ける(WPA3に対応している事が望ましい)
- モバイルWi-Fiの利用とVPNアプリなどの高度なセキュリティ対策を組み合わせることで、より安全で強固な通信環境を構築することが可能