モバイル通信コラム

海外旅行時の通信手段eSIMとモバイルWi-Fiどっちがおすすめ?

海外旅行時の通信手段eSIMとモバイルWi-Fiどっちがおすすめ?

「海外に行くときは、eSIMとモバイルWi-Fiのどちらが使いやすいの?」

「それぞれのメリット・デメリットが知りたい」

このような疑問を抱えていませんか。

海外旅行でインターネットを使うにはさまざまな方法があり、なかでも人気が高いのがeSIMとモバイルWi-Fiです。

どちらも通信手段としては同じですが、利用者のニーズによってメリットとデメリットが異なります。

それぞれの特徴を知らずに選んでしまうと、渡航先で苦労してしまうかもしれません。

この記事では、eSIMとモバイルWi-Fiのメリット・デメリットを解説します。

トミー
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最後まで読むことで、あなたにとって最適な通信方法がわかります。 ぜひ参考にしてください。

参考海外旅行におすすめのeSIMランキング!楽に使えてコスパが良いのは?

参考【短期レンタル】おすすめのモバイルWi-Fi事業者と期間・用途別の上手な選び方

トミー

この記事の監修者:トミー(ネットワーク・移動体通信エンジニア)

通信業界20年目、現役の移動体通信技術者です。
これまでに3Gの周波数再編や4G LTEの立ち上げ、災害で使用できなくなったネットワークの復旧対応、東京オリンピック・パラリンピック競技会場のネットワーク構築計画推進、BWAのエリア構築などを行い、北海道から沖縄まで日本全国のモバイル通信を陰で支えてきました。現在は5Gのエリア構築に深く携わっています。 » 著者プロフィール詳細

海外旅行にはeSIMとモバイルWi-Fiのどっちが良いのか?

海外旅行にはeSIMとモバイルWi-Fiのどっちが良いのか?

eSIMとモバイルWi-Fiのどちらが良いかは、人により異なります。

eSIMとは日本国内で使っているスマホを、海外でもインターネットにつなげて使えるようにするサービスです。

従来のSIMカードとは異なり、すでにスマホに内蔵されているため物理的にカードを入れ替える必要がありません。

事前にアプリをダウンロードしておくと、スマホの設定を変更するだけで海外でインターネットが利用できます。

モバイルWi-Fiとは、海外でも利用可能なモバイルWi-Fiルーターのレンタルサービスです。

レンタルしたWi-Fiルーターを渡航先に持っていくだけで、Wi-Fiルーターが現地のインターネットに接続され、そのWi-Fiルーターをとおしてスマホも通信ができる仕組みです。

トミー
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それぞれの違いを表にまとめたので見ていきましょう。
eSIM モバイルWi-Fi
契約方法 Webで申し込む Webでレンタルの予約を行い、自宅や空港で受け取る
設定方法 QRコードをスキャンしてスマホの設定を行う スマホのネットワーク設定でパスワードを入力する
設定タイミング 前日、または出発直前に設定可能 モバイルWi-Fiをレンタル後に設定する
デバイスの必要性 スマホに内蔵されているため不要 モバイルWi-Fiルーターのデバイスが必要
利用可能人数 1台のみ 複数台同時接続可能
紛失リスク なし 紛失や破損時のリスクと賠償費用が発生する可能性あり
参考価格
旅行先:ハワイ
プラン:1G
旅行日程:1週間
価格:2,187円(1日312円)
旅行先:ハワイ
プラン:1G
旅行日程:1週間
価格:2,681円(1日383円)

※参考価格は編集部にて調査

eSIMは利用可能人数が契約者1名に対し、モバイルWi-Fiはルーターに複数台同時接続が可能な点が大きな違いです。

何人で旅行にいくのかなど、使用する条件によってどちらが最適かを判断しましょう。

海外eSIMのメリット5選

海外eSIMのメリット5選

トミー
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海外eSIMのメリットを解説します。 メリットを知ることで、最適な通信環境を選択しやすくなるでしょう。

海外eSIMのメリットは、以下の5つです。

海外eSIMのメリット

  • 設定が簡単なので初心者でも利用しやすい
  • スマホだけあればいい
  • 紛失や盗難のリスクが低い
  • 電話も使える
  • 国内SIMと海外SIMを設定だけで切り替えできる

①設定が簡単なので初心者でも利用しやすい

eSIMの利用はスマホ上でダウンロードと設定を行うだけなので、eSIMを使ったことがない方でも利用しやすいというメリットがあります。

eSIMとは、スマホに内蔵されているSIMのことです。

従来はSIMカードを装着することで「データ」を機器に取り入れていました。

対してeSIMはスマホに内蔵されたチップに、インターネット経由で情報を書き込むことで利用できるようになる仕組みです。

従来のSIMカードのような物理的なカードの抜き差しが不要で、Webサイトから申し込みを行い、購入後にスマホの端末側で設定するだけです。

出発前にダウンロードと設定ができるので、現地に到着後すぐにインターネットが利用できます。

eSIMの設定方法は、次の流れで行います。

eSIM設定の流れ

  1. eSIM事業者に申し込み、スマホにeSIMをダウンロードする
  2. 申し込み後、メールまたはアプリのQRコードが届くので、eSIMを使用するスマホで読み込む
  3. 現地到着後に現地の回線に切り替える設定を行う
  4. 帰国後は日本の回線に戻す設定を行い、使っていたeSIMを削除する
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設定方法2のスマホ操作は、iPhoneとAndroidでは操作手順が異なります。

参考までにiPhoneの操作手順をまとめました。

注文後にメールまたはアプリのQRコードが届いたら、以下の流れでスマホの設定を行ってください。

設定手順

  • 設定の「モバイル通信」から「eSIM」を選択する
  • スキャン画面が表示されたら購入サイトから届いたQRコードを読み取る
  • QRコードを読み込んだら「eSIMをアクティベート」をタップする
  • 「続ける」を選ぶと副回線として追加が完了する
  • 現地到着後に設定画面をひらき「モバイル通信」を選択する
  • SIMの選択欄で日本で使っていた主回線をオフにし、副回線をオンにする

上記の手順でeSIMの設定が完了すると、海外でインターネットが利用できるようになります。

eSIMは、スマホがネットにつながっているときに設定する必要があるので、ネット環境が整っている日本で手続きを済ませましょう。

手順3の「アクティベート」することで、使用日数のカウントがはじまります。

そのため、スマホにデータをダウンロードするのは、渡航直前か前日がおすすめです。

②スマホだけあればいい

eSIMはスマホだけあればインターネットが利用できるという、使い勝手の良さが魅力です。

eSIMは、モバイルWi-Fiのように、ルーターや充電コードの持ち運びが不要です。

旅行中に持ち運ぶ荷物を増やすことなく、手軽に通信環境を用意できるのは、荷物の多い海外旅行には最適でしょう。

また、スマホ本体のバッテリーのみで通信を行えるので、ルーターのバッテリーを気にする必要がありません。

心配要素が減るのは、海外旅行を楽しむうえで重要です。

③紛失や盗難のリスクが低い

スマホ内にデータをダウンロードするだけで、インターネット回線が利用できるので紛失や盗難のリスクが低くなります。

スマホが盗難にあった際、従来のSIMカードの場合は、SIMカードだけ抜かれて通信を使われてしまうという可能性があります。

SIMカードはピンがあれば簡単に取り出せてしまうため、画面にロックをかけていても意味がないのです。

その点、eSIMは物理的に取り出せないため、このような被害を防げます。

また、モバイルWi-Fiが紛失や盗難にあった際のことを考えて補償に入ると、契約料金も割高になってしまいます。

紛失や盗難のリスクは、できるだけ低くしておきたいものです。

④電話も使える

現状、海外eSIMのほとんどはデータ通信専用ですが、ごく限られた目的地用に電話番号付きの海外eSIMもあります。

データ通信だけでなく、現地で使える電話番号を入手できるため通話も可能になります。

レストランやホテルへの連絡など、LINE電話では対応できない場面で電話が使えると便利です。

ただし、受信のみの場合や発信できても15分のみなど、制限されていることが多いです。

LINE電話などの無料通話アプリはインターネットにつながっていれば使えるため、上手に使い分けると良いでしょう。

⑤国内SIMと海外SIMを設定だけで切り替えできる

eSIMではSIMカードの抜き差しが不要なため設定変更だけで、国内SIMと海外SIMの切り替えができます。

日本国内でダウンロードと設定をしておくことで、渡航先の着陸時に「今からすべての電子機器がご使用になれます」と機内アナウンスが流れたら、すぐに海外回線が利用できます。

これは不慣れな海外で非常に便利でしょう。

日本国内に戻ったら設定を国内SIMに戻すだけで切り替わるため、解約手続きも不要です。

eSIMは、海外旅行や出張に便利なツールといえるでしょう。

海外eSIMのデメリット3選

海外eSIMのデメリット3選

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メリット豊富な海外eSIMですが、使う人によってはデメリットに感じてしまう点もあります。

海外eSIMのデメリットは、以下の3つです。

海外eSIMのデメリット

  • スマホ端末がSIMフリー端末に制限される
  • 目に見えないeSIMに不安を感じる
  • 利用可能な場所が限定される

①スマホ端末がSIMフリー端末に制限される

eSIMを利用する場合は、スマホ端末がSIMフリーである必要があります。

ドコモやauなどの大手通信キャリアで購入した端末には、SIMロックがかかっている場合があります。

SIMロックとは、特定の通信事業者が提供する通信サービスのみを利用できるようにするためのロックです。

eSIMは2020年ごろからはじまった、新しい通信技術です。

現在はSIMロックが原則禁止とされておりますが、2021年9月以前に契約したスマホにはSIMロックがかかっている可能性があるので注意しましょう。

SIMロックがかかっている場合は、海外で利用する前にロックの解除手続きが必要です。

たとえばドコモの場合はオンライン上か、ドコモショップで解除の手続きが必要になります。

ただし、2021年10月1日以降に発売された機種は、SIMロックされていない「SIMフリー端末」なため、ロック解除の必要はありません。

これは、2021年8月に改正された「移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン」により、原則としてSIMロックされずに販売されるようになったためです。

eSIMを検討する際は自身のスマホがSIMロック解除されているか、設定を確認しましょう

iPhoneの確認方法は、以下のとおりです。

確認手順

  • ホーム画面の「設定」から「一般」をタップする
  • 「情報」をタップする
  • ページ中部の「SIMロック」欄を確認し、「SIMロックなし」と表示されていれば解除されている 

Androidは、以下の方法で確認ができます。

確認手順

  • 「設定」アプリをひらく
  • 設定画面にある「端末情報」をタップする
  • 端末情報から「SIMカードの状態」をタップする
  • 「ステータス」を確認し「許可」または「ロック解除されています」と書いてあればSIMロック解除されている

解除されていなかったら、解除の手続きをしましょう。

原則、即日解除されますが 不測の事態に備えて余裕を持って行うことをおすすめします。

②目に見えないeSIMに不安を感じる

eSIMはすでにスマホ内に組み込まれているもので目に見えないため、本当に契約できているのか不安に感じる方もいるでしょう。

eSIMは、スマホに内蔵された本体一体型のSIMのことです。

従来のカードタイプとは異なり電子的に管理されているため、本体から取り出すことはできません。

モバイルWi-Fiは、現物が手元にあるため、接続設定すればすぐに使えるという安心感があります。

一方、eSIMが不慣れな方は現地に到着してから現地の通信回線につながるかどうか不安に感じてしまうでしょう。

しかし「設定が簡単なので初心者でも利用しやすい」のセクションで解説したとおりの手順を踏めば、確実に設定できます。

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eSIMを販売している各サイトでもeSIMの設定方法が載っていますので、操作に不安な方は、余裕を持って行いましょう。

③利用可能な場所が限定される

eSIMは利用可能な場所が限定されます。

旅行先の国が非対応のプランを購入すると、現地のインターネットに接続できない事態に陥ります。

必ず旅行先の国に対応しているかプランの確認をしましょう。

対応している国はプランごとに大きく異なり、韓国など日本に近い観光地でも対応していないケースもあります。

eSIMは一度購入すると、キャンセル・返品ができません。

購入前の確認を怠らないよう、注意しましょう。

モバイルWi-Fiを海外で使用するメリット3選

モバイルWi-Fiを海外で使用するメリット3選

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つづいて、モバイルWi-Fiを海外で利用するメリットを解説します。

eSIMのメリットとは異なるので、どちらが最適か見比べましょう。

モバイルWi-Fiを海外で使用するメリットは、以下の3つです。

モバイルWi-Fiのメリット

  • 複数の端末でインターネット通信を使える
  • 設定は最初だけなので簡単に使える
  • 複数人の旅行など利用人数が多いほどコストが下がる

①複数の端末でインターネット通信を使える

モバイルWi-Fiはスマホ1台だけでなく、複数の端末をインターネットに接続できます。

たとえばスマホやパソコン、タブレットなどです。

家族旅行やグループ旅行をする場合は、モバイルWi-Fi1台分の料金で、グループ全員が通信環境を確保できます。

そのため予算を抑えて通信環境を確保したい方に、モバイルWi-Fiはおすすめです。

またパソコンをネットにつなぎたい場合もeSIMより簡単で、通信容量の面でもメリットがあります。

eSIMの場合はスマホのテザリング機能を使って、パソコンのインターネット利用が可能です。

しかし通信容量の消化が早まり、速度の低下やデータ超過による追加料金の発生の恐れがでてきます。

複数の端末利用を考えている場合は、モバイルWi-Fiを検討しましょう。

注意点は、通信範囲の制限で別行動ができないところです。

モバイルWi-Fiを持っている人から離れると、インターネットが使えなくなってしまいます。

そのため旅行の予定が団体行動のみの場合や、複数の端末をインターネット接続したい場合に、モバイルWi-Fiが向いているといえるでしょう。

②設定は最初だけなので簡単に使える

モバイルWi-Fiの設定は最初だけなので、IT機器操作に不慣れな方でも簡単に使用できます。

iPhoneであれば 以下の手順で設定しましょう。

  1. 「設定」→「Wi-Fi」→「モバイルWi-Fiのネットワーク」を順に選択する
  2. モバイルWi-Fiのパスワードを入力する

入力項目はパスワードだけなので、IT機器が苦手という方でも直感的に接続ができます。

一度登録すればWi-Fiの電源を入れると自動的につながってくれるので、使い勝手が良いでしょう。

モバイルWi-Fiのレンタルはネット上で予約をし、出発前に空港で受け取る方法が一般的です。

通信を提供する会社の拠点が日本にあるため、万が一のトラブルの際もしっかりしたサポートを受けられます。

説明書も日本語で用意されているため、不慣れな方も安心して利用できるでしょう。

③複数人の旅行など利用人数が多いほどコストが下がる

モバイルWi-Fi1台で複数台に接続できるため、利用人数が多いほどコストパフォーマンス良く利用できます。

一般的には5台ぐらいまで同時接続しても、速度に問題なく使えます。

ただし1日に利用できる通信容量を分け合って利用することになるため、接続台数が多くなると、通信容量の消費も早くなるので注意が必要です。

1人で使い切ってしまうことがないよう、通信容量の配分を意識して使用しましょう。

また、同じ場所にいないとインターネットを利用できません。

モバイルWi-Fiを検討する際は、団体行動の旅行計画をたてましょう。

モバイルWi-Fiを海外で使用するデメリット3選

モバイルWi-Fiを海外で使用するデメリット3選

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複数人の旅行でコスパ良く利用できるモバイルWi-Fiですが、モバイルWi-Fiならではのデメリットもあります。

モバイルWi-Fiを海外で使用するデメリットは、以下の3つです。

モバイルWi-Fiのデメリット

  • ルーターの受け取りや返却に手間がかかる
  • 荷物が増えて紛失リスクがあがる
  • バッテリー残量に気をつける必要がある

①ルーターの受け取りや返却に手間がかかる

モバイルWi-Fiは、受け取りや返却に手間がかかります。

モバイルWi-Fiの利用方法はネット上で予約をし、空港で受け取りと返却をするのが一般的です。

そのため貸し出しや返却の手続きのために、カウンターへいく必要があるのです。

飛行機へ搭乗するには荷物を預けたり搭乗手続きをしたりと、出発前は何かとバタバタします。

また、海外旅行から帰ってくるとお土産などで荷物も増え、旅行の疲れも溜まっています。

そのため、返却カウンターを探して返却の手続きをするのは手間に感じるかもしれません。

②荷物が増えて紛失リスクがあがる

モバイルWi-Fiは常に持ち歩かなければいけないので、荷物が増えて紛失リスクがあがります。

モバイルWi-Fiを利用するためには、モバイルWi-Fiと充電コードや場合によっては変換プラグも持ち運ばなければいけません。

ただでさえ荷物の多い海外旅行で、さらに荷物が増えることになります。

そのため荷物をできるだけ減らしたい方には、モバイルWi-Fiは不向きでしょう。

海外では、盗難や紛失のリスクが日本よりも高くなります。

そのため、手荷物はできるだけ少なくしておくと安心です。

③バッテリー残量に気をつける必要がある

モバイル Wi-Fiは、常にバッテリー残量に気をつける必要があります。

バッテリーが切れてしまうと、インターネット通信ができなくなってしまうためです。

スマホだけでなくモバイルWi-Fiの充電も気にしなければいけないのは、手間に感じる方もいるでしょう。

毎日Wi-Fiルーターの充電が必要になりますので、滞在日数が長くなるほど手間が増えてしまいます。

海外旅行でeSIMがおすすめな人の特徴

海外旅行でeSIMがおすすめな人の特徴

トミー
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前述した海外eSIMのメリット・デメリットを踏まえ、eSIMがおすすめな人の特徴をみていきましょう。

メリット

  • 設定が簡単なので初心者でも利用しやすい
  • スマホだけあればいい
  • 紛失や盗難のリスクが低い
  • 電話も使える
  • 国内SIMと海外SIMを設定だけで切り替えできる

デメリット・注意点

  • スマホ端末がSIMフリー端末に制限される
  • 目に見えないeSIMに不安を感じる
  • 利用可能な場所が限定される
トミー
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海外旅行でeSIMがおすすめな人の特徴は、以下のとおりです。

こんな人におすすめ

  • 一人行動が多い
  • 複数の端末を持ち歩きたくない
  • eSIM契約に抵抗がない
海外旅行におすすめのeSIMランキング!楽に使えてコスパが良いのは?【2024年最新版】

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1人行動が多い

1人行動が多い人は、eSIMが向いています。

モバイルWi-Fiはルーターを持っている人から離れてしまうと、インターネット通信自体できなくなってしまいます。

そのため、旅行先で単独行動することが多い人には不向きといえるでしょう。

旅行プランが1人行動の予定であれば、eSIMを優先的に検討しましょう。

複数の端末を持ち歩きたくない

複数の端末を持ち歩きたくない人は、eSIMがおすすめです 。

モバイルWi-Fiだとルーターと充電器を持ち歩かなければならず、そのぶん荷物が増えてしまいます。

また、バッテリー残量にも気をつけなければいけません。

帰国時には返却手続きも必要なので、旅行帰りで荷物が増えていたり疲れていたりするなかで返却カウンターを探さなければいけないのは、手間に感じるでしょう。

さらに海外だと紛失や盗難の恐れもあり、リスクに備えて補償に入ると費用がかさみます。

荷物を最小限に抑えたい人は、eSIMを活用しましょう。

eSIM契約に抵抗がない

eSIM契約に抵抗がない方は、利便性の高いeSIMを選択しましょう。

eSIMは設定の手軽さや即時性の良さから、世界的に普及が進んでいます。

それに伴い日本でも加速度的に進んでいるのです。

とくに、アメリカではiPhone14シリーズからSIMカードトレイが廃止され、eSIMのみの対応となりました。

このことも、eSIMの普及が進んでいる背景の一つとして感じられます。

時間と労力を大幅に削減できるeSIMは、今後さらに普及が広がっていくでしょう。

eSIMに抵抗がない方は、ぜひ利用してください。

海外旅行でモバイルWi-Fiがおすすめな人の特徴

海外旅行でモバイルWi-Fiがおすすめな人の特徴

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前述したモバイルWi-Fiのメリット・デメリットを踏まえ、モバイルWi-Fiがおすすめな人の特徴をみていきましょう。

メリット

  • 複数の端末でインターネット通信を使える
  • 設定は最初だけなので簡単に使える
  • 複数人の旅行など利用人数が多いほどコストが下がる

デメリット・注意点

  • 受け取りや返却に手間がかかる
  • 荷物が増えて紛失リスクがあがる
  • バッテリー残量に気をつける必要がある
トミー
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海外旅行でモバイルWi-Fiがおすすめな人の特徴は、以下のとおりです。

こんな人におすすめ

  • 複数人で旅行にいく
  • 難しい契約をしたくない
  • 移動中に仕事をする
【短期レンタル】おすすめのモバイルWi-Fi(ポケット型Wi-Fi)事業者と期間・用途別の上手な選び方

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複数人で旅行にいく

複数人で旅行にいく人は、モバイルWi-Fiが向いています。

複数人でモバイルWi-Fiのコストを共有できるので、1人当たりの負担が軽減します。

デバイス1つで全員のインターネットに接続できるので、それぞれが通信環境を準備する必要がありません。

また、1人で旅行する場合もスマホ・タブレット・パソコンなど複数のデバイスを同時にインターネットに接続したい場合は、モバイルWi-Fiが最適でしょう。

難しい契約をしたくない

難しい契約や技術的な設定が苦手な方には、モバイルWi-Fiがおすすめです。

空港のカウンターで受け取りと返却が行え、特別な設定をする必要がありません。

設定方法はデバイスを起動し、Wi-Fiのパスワードを入力するだけです。

一度パスワードを設定しておくと、電源を入れるだけで自動的にインターネットに接続されるので、IT機器が苦手な方でも簡単に利用できます。

また、問題が発生した際にレンタル会社のサポートが受けられるので、難しい契約や設定が苦手な方は安心できるでしょう。

移動中に仕事をする

急な仕事が入りやすい人など、移動中に仕事をする人はモバイルWi-Fiが有用です。

モバイルWi-Fiはスマホだけでなくタブレットやパソコンなども、インターネット接続が可能だからです。

eSIMでも契約したスマホのテザリング機能を使うことで、パソコンをインターネットに接続できます。

しかし、大容量のファイルのダウンロードやオンライン会議などは、通信量を激しく消耗します。

通信プランによってデータ容量の上限があるため、超過すると追加料金の発生や、速度の低下が起こるでしょう。

またテザリングを行うことで、スマホの充電の減りも早くなります。

そのため、eSIMを使ってテザリングでパソコンを接続し、仕事をするのは現実的でないでしょう。

スマホやパソコンなど複数のデバイスを同時にインターネットに接続したい方は、モバイルWi-Fiの利用をおすすめします。

国内の通信事業者でも海外利用ができる

国内の通信事業者でも海外利用ができる

日本の通信事業者が提供している、海外プランのことを「海外ローミング」といいます。

海外ローミングは、普段使っているスマホの通信事業者を、海外でもそのまま利用できる点がメリットです。

実際に、eSIMサービスを提供している会社をご紹介します。

利用申し込みや追加料金が必要な場合もあれば、通常契約の範囲でそのまま海外利用できるケースもあります。

海外ローミングが可能なプランに入っている方は、この方法が海外でインターネットを利用するのに一番簡単といえるでしょう。

トミー
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頻繁に海外旅行される場合は、海外ローミングが含まれるプランに入っておくと便利です。

楽天モバイル

Rakuten最強プランの料金支払いのみで、高速データ通信が海外でも利用可能です。

毎月2GBまで利用でき、2GB超過後もローミング自体は利用可能です。

その場合、通信速度が低速になるので注意をしましょう。

楽天モバイルでは通信料が買い足せるので、安心して利用できます。

買い足す場合は別途、1GB500円でチャージが可能です。

ahamo

ahamoはNTTドコモが始めた、スマホ料金プランの1つです。

通常、月額2,970円の低価格で、1か月最大20GBまでデータ通信が可能です。

20GB以内であれば国内・海外問わず通信が可能になります。

海外旅行用にSIMを契約する必要がなく、事前の利用手続きも不要です。

通信できる国は、海外91カ国と幅広くサポートしており、日本人が旅行で出かける国の約98%をカバーしています。

事前申し込み不要なので、現地到着後にスマホの設定画面から「データローミング」をオンにするだけです。

海外旅行に年に数回しかいかないのであれば、新しく契約せずともインターネット通信ができるahamoは便利でしょう。

海外での利用が、1か月の間に15日を超えた場合、送受信が最大128kbpsまで制限されるので注意が必要です。

メールやLINE などのテキストデータのやり取りは可能ですが、動画などの視聴は遅くなり ストレスを感じるでしょう。

長期滞在の場合はWi-Fiのレンタルがおすすめです。

povo2.0

povoは渡航先や期間に合わせてプランを選択できます。

povoは月々の固定費がかからず、用途に合わせて選べるトッピング制のため、自由度の高さが人気です。

2023年8月からは海外ローミングにも対応し、世界160以上の国と地域で利用できるようになりました。

必要なデータ量だけを購入でき、上限で自動終了するので使いすぎることがなく安心できます。

また、必要な場合は追加購入もできます。

アプリでデータの購入や利用状況確認ができるため、管理しやすいでしょう。

国内用ではなく海外用のデータを購入することになるので、国内用のデータ容量が減らない点がメリットです。

また、ホテルなどのフリーWi-Fiを活用する場合は、大容量の通信契約である必要はなくなります。

povoは必要な分だけを購入できるため、価格の調整がしやすいでしょう。

自分にあった通信契約をし万全の状態で海外旅行を楽しみましょう!

自分にあった通信契約をし万全の状態で海外旅行を楽しみましょう!

この記事ではeSIMとモバイルWi-Fiのメリット・デメリットを解説しました。

通信環境は海外旅行に必須です。

eSIMとモバイルWi-Fiと、どちらの選択肢もそれぞれのニーズに応じた利点があります。

eSIMは手軽さと便利さが魅力で、現地到着後すぐに利用できるメリットがあります。

一方、モバイルWi-Fiは複数のデバイスに接続できるため、複数人での旅行や、パソコンやタブレットも接続したい人に最適です。

それぞれのメリット・デメリットを見比べ、旅行シーンに適した選択をしましょう。

旅行先での快適なインターネット環境は、旅行が良い思い出になるかどうかを大きく左右します。

トミー
トミー
自身にあった通信環境を準備し、海外旅行を不安なく楽しんでください。

ステキな想い出が残る良い旅になりますように!

参考海外旅行におすすめのeSIMランキング!楽に使えてコスパが良いのは?

参考【短期レンタル】おすすめのモバイルWi-Fi事業者と期間・用途別の上手な選び方

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  • この記事を書いた人

リアルネット技研 モバイルアクセス担当

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