NECプラットフォームズ製、2020年モデルのモバイルWiMAXルーター「Speed Wi-Fi NEXT WX06」のスペックと特徴を徹底解説いたします!
同時期に販売開始した、ホームタイプのWiMAX HOME 02の情報は以下をご覧ください。
参考WiMAX HOME 02ホームルーターのスペックを徹底解説!前モデルとの違いは?
【WiMAX】Speed Wi-Fi NEXT WX06のスペックを徹底解説!
暗闇に光るオーロラのようなライムグリーンと、クリーンなイメージのクラウドホワイトの2色展開です。
Speed Wi-Fi NEXT WX06のスペック | |
製造元 | NECプラットフォームズ株式会社 |
カラー | ライムグリーン/クラウドホワイト |
対応通信規格(WAN) | WiMAX2+/LTE |
最大通信速度 | ハイスピードモード 下り最大:440Mbps 上り最大:30Mbps |
ハイスピードプラスエリアモード 下り最大:440Mbps 上り最大:75Mbps | |
連続動作時間 | ハイスピードモード 最大約840分 |
ハイスピードプラスエリアモード 最大約800分 | |
連続待受時間 | 休止状態:約700時間 ウェイティング時:約45時間 |
最大同時接続台数 | Wi−Fi:16台/USB:1台 |
対応Wi-Fi通信規格 | IEEE802.11ac/11n/11a(5GHz) IEEE802.11n/11g/11b(2.4GHz) |
Bluetoothインターフェース | Bluetooth4.0 ワイヤレステクノロジー準拠 周波数:2.4GHz帯 |
USBインターフェース | USB2.0コネクタ(Type C)×1 |
バッテリー容量 | 3,200mAh 定格3.8V 充電時間:120分(メーカー純正アダプタ使用時) |
サイズ | 約111(横幅)× 62(高さ)× 13.3(奥行き)mm |
重量 | 約127g |
SIMカードスロット | au Nano IC Card 04 LE U×1 |
内臓アンテナ | Wi-Fi:送信2×受信2 WiMAX 2+:送信1×受信4 LTE:送信1×受信2 |
クレードル | 別売 |
本体イメージ
クレードル使用時
WiMAX初!周波数2.4/5GHzの同時利用が可能
WiMAXルーターとしては初めて2.4/5GHzの同時利用が可能な Wi-Fiルーターです。
また、定期的に周辺の電波環境を判断して最適な周波数でWi-Fi接続する、バンドステアリング機能を搭載しています。
これにより、従来の電波干渉の影響を受ける事が少なく、安定した通信が可能になります。
バンドステアリング機能の恩恵を受けるには、スマホなどの接続機器側が2.4/5GHz両方に対応している事と、802.11vへの対応が必要です。
802.11vnは、iPhoneであればiPhone 5c、iPhone 5s 以降が対応しています。
そのためWi-Fiの電波と干渉すると、通信速度にとても影響を与えてしまうんですよね。
QRコードで簡単にネット接続可能
ルーター本体側でQRコードを表示させて、スマホなどの接続機器側でQRコードを読み取るだけでルーターとの接続が可能です。
この機能は、iOS11.0、iPadOS13.0、Android 10以降の接続機器が対応です。
ディスプレイで視覚的にデータ消費量の把握が可能
データ使用量が、本体側でグラフィカルに表示されるため、一目でデータ使用量の確認が可能です。
3日間のデータ使用量と、ハイスピードプラスエリアモードの月次データ消費量を確認する事ができます。
WiMAXは高速大容量の通信が可能ですが、直近3日間のデータ消費が10GBを超えると、翌日に1日だけ緩やかな通信速度制限(1Mbps)が掛かります。
(これはUQWiMAXをはじめとする、全てのWiMAXプロバイダーでの共通ルールです)
このため、消費したデータ容量の管理が多少必要になります。
クレードルの性能アップで繋がりやすさ向上
WXシリーズの嬉しい点として、クレードル(別売)を製造し続け、自宅でも使用したい人のニーズにしっかりと応えている点です。
今回は、WiMAX2+側(WAN側)のウイングアンテナが左右2本ずつ、合計4本に拡張され、基地局からの電波をより受信し易い仕様に改良されています。
電波が悪い場所では、クレードルを使用しない場合と比べて、約60%ほど通信速度が向上するとメーカーからは発表されています。
今回もちゃんとあります!しかも性能がパワーアップしています!
Wi-Fi6(11ax)には対応していない
最新のWi-Fi通信規格のWi-Fi6(11ac)には対応していません。
AppleではiPhone11からWi-Fi6(11ax)での通信が可能となっているので、Wi-Fi6(11ax)対応のスマホをWi-Fi5(11ac)を使用して通信する事になります。
Wi-Fi6とWi-Fi5では通信速度が大きく異なりますので、少し残念な点です。
Wi-Fiアライアンス呼称 | IEEE規格名 | 最大実行速度 |
Wi-Fi 4 | IEEE802.11n | 600Mbps |
Wi-Fi 5 | IEEE802.11ac | 6.9Gbps |
Wi-Fi 6 | IEEE802.11ax | 9.6Gbps |
【写真多数】WiMAX WX06を実際に使ってみた
前モデルSpeed Wi-Fi NEXT WX05との比較
Speed Wi-Fi NEXT WX06
Speed Wi-Fi NEXT WX05
本体サイズ、バッテリー容量は、WX05と全く同じです。
WX05からの変更点は以下です。
前モデルからの変更点
- Wi-Fi利用時の最大同時接続機器数が、10台から16台に6台増えた
- 充電時間が160分から120分に40分短縮
- ウェイティング時の連続待受時間が、50時間から45時間に、5時間少なくなっている
- 重量が127gから128gに1g増えている
モデル名 | Speed Wi-Fi NEXT WX06 | Speed Wi-Fi NEXT WX05 |
カラー | ライムグリーン/クラウドホワイト | ソニックレッド/ピュアホワイト |
対応通信規格(WAN) | WiMAX2+/LTE | |
最大通信速度 | ハイスピードモード 下り最大:440Mbps 上り最大:30Mbps | |
ハイスピードプラスエリアモード 下り最大:440Mbps 上り最大:75Mbps | ||
連続動作時間 | ハイスピードモード 最大約840分 | |
ハイスピードプラスエリアモード 最大約800分 | ||
連続待受時間 | 休止状態:約700時間/ウェイティング時:約45時間 | 休止状態:約700時間/ウェイティング時:約50時間 |
最大同時接続台数 | Wi−Fi1:16台/USB1:台 | Wi-Fi:10台/USB:1台/Bluetooth:3台 |
対応Wi-Fi通信規格 | IEEE802.11ac/11n/11a(5GHz) IEEE802.11n/11g/11b(2.4GHz) | |
Bluetoothインターフェース | Bluetooth4.0 ワイヤレステクノロジー準拠 周波数:2.4GHz帯(2,402~2,480MHz 79ch) | |
USBインターフェース | USB2.0コネクタ(Type C)×1 | |
バッテリー容量 | 3,200mAh 定格3.8V 充電時間:120分(メーカー純正アダプタ使用時) | 3,200mAh 定格3.8V 充電時間:160分(メーカー純正アダプタ使用時) |
サイズ | 約111(横幅)× 62(高さ)× 13.3(奥行き)mm | |
重量 | 約127g | 約128g |
SIMカードスロット | au Nano IC Card 04 LE U×1 | |
アンテナ | Wi-Fi:送信2×受信2(内蔵アンテナ) WiMAX 2+:送信1×受信4(内蔵アンテナ) LTE:送信1×受信2(内蔵アンテナ) | |
クレードル | 別売 |
HUAWEI製Speed Wi-Fi NEXT W06との比較
Speed Wi-Fi NEXT WX06
Speed Wi-Fi NEXT W06
現在、WiMAX対応のルーターはHUAWEI(中国)と、NECプラットフォームズ(日本)の2社が製造しています。
製品名がほとんど同じため若干紛らわしいですが、見分け方は簡単です。
モデル名にWX06というように「X」が付く方がNECプラットフォームズ製、何もつかない方がHUAWEI製です。
メーカーによるモデル名の違い
- Speed Wi-Fi NEXT WX06(NECプラットフォームズ製)
- Speed Wi-Fi NEXT W06(HUAWEI製)
モデル名 | Speed Wi-Fi NEXT WX06 | Speed Wi-Fi NEXT W06 |
製造元 | NECプラットフォームズ株式会社 | HUAWEI |
カラー | ライムグリーン/クラウドホワイト | ブラック×ブルー/ホワイト×シルバー |
対応通信規格(WAN) | WiMAX2+/LTE | |
最大通信速度 | 下り最大:440Mbps 上り最大:75Mbps | 下り最大:1237Mbps 上り最大:75Mbps |
連続動作時間 | 最大約840分 | 最大約540分 |
連続待受時間 | 約700時間 | 約800時間 |
最大同時接続台数 | 16台 | 16台 |
対応Wi-Fi通信規格 | IEEE802.11ac/11n/11a(5GHz) IEEE802.11n/11g/11b(2.4GHz) | |
USBインターフェース | USB2.0コネクタ(Type C)×1 | |
バッテリー容量 | 3,200mAh 充電時間:120分(メーカー純正アダプタ使用時) | 3,000mAh 充電時間:140分(メーカー純正アダプタ使用時) |
サイズ | 約111(横幅)× 62(高さ)× 13.3(奥行き)mm | 約128(横幅)×64(高さ)×11.9(奥行き)mm |
重量 | 約127g | 約125g |
SIMカードスロット | au Nano IC Card 04 LE U×1 | |
クレードル | 別売 | なし |
1点注意が必要なのが、WX06はNECの2020年モデル、W06はHUAWEIの2019年モデルなので、型番表記上ではWXシリーズの方が1年ビハインドとなっています。
つまり、WX06とW06を比較しても、2020年モデルと2019年モデルを比較する事になります。
まとめ
外出先だけではなく、ご自宅でも使用する人にはクレードルが利用できるため、とてもおすすめです。
最後にSpeed Wi-Fi NEXT WX06の特徴をまとめてみましょう。
まとめ
- Wi-Fi周波数5GHzと2.4GHzの同時利用が可能(WiMAXルーター初)
- バンドステアリング機能で電波干渉の影響を少なくできる
- 最大通信速度は下り440Mbps、上り75Mbps
- 最大同時接続機器数は16台
- 接続機器側でQRコードを読み取るだけでネット接続可能
- 本体ディスプレイでデータ消費量の確認が一目でできる
- クレードルのアンテナ(WAN側)が、2本から4本に増設され繋がりやすさ向上
- Wi-Fi6(11ax)には非対応
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