限界突破WiFiで使用されている端末「jetfon P6」のスペックや、実際に利用してみたリアルな感想を公開します!
多くのクラウドWi-Fiサービスが、GlocalMeのU2/U2sを使用する中で、X-mobileはjetfon P6を独自にカスタマイズし他社とは一線を画くスタイルで勝負に出ています。

【スペック解説】限界突破WiFiの端末jetfon P6
jetfon P6スペック | |
カラー | ブラック |
サイズ | 152.9mm74.2mm約8.5mm |
重量 | 約162g |
ディスプレイサイズ | 5.7インチ フルHD (1920*1080) |
OS | Android |
通信速度(上り最大) | 50Mbps |
通信速度(下り最大) | 150Mbps |
対応WiFi通信規格 | IEEE802.11b/g/n |
同時接続台数 | 最大8台 |
対応モバイルネットワーク | VOLTE, 2G, 3G, 4G: WCDMA, LTE-FDD, LTE-TDD, GSM |
対応バンド | FDD-LTE Band:1/2/3/4/5/7/8/12/ 13/17/18/19/20/26/28 TDD-LTE Band:34/38/39/40/41 WCDMA Band:1/2/4/5/6/8 GSM:850/900/1800/1900MHz |
充電用ケーブル端子 | Type-C(2.0) |
充電容量 | 3400mAh |
対応電源種別 | DC5V |
連続使用可能時間 | 約15時間 |
キャリアアグリゲーション | 非対応 |
クラウドSIMテクノロジー | 対応 |
SIMカードスロット | nano×2 |
カメラ | メイン:約800万画素+200万画素(デュアル) サブ:約500万画素 動画:HD 1080p |
製造メーカー | uCloudlink(OEM:株式会社MAYA SYSTEM) |
jetfon P6はGlocalMe P3のOEM製品
このJetfon P6は元々、スマホとして開発された端末です。
GlocalMe P3という中国のuCloudlink社が製造したモバイル端末を、日本のMAYA SYSTEMが、jetfon P6/FREETEL P6としてOEM販売しているものを使用しています。
限界突破WiFiで使用されるjetfon P6のOSはAndroidですが、X-mobileが独自に仕様変更しWi−Fiルーター用に使いやすくしたものです。
このPシリーズは、英語でPriori(先験的に)の頭文字を取ってP6と命名されています。
少々ややこしいので関係を整理すると以下になります。
- GlocalMe P3:中国のuCloudlink社が製造
- jetfon P6:日本のMAYA SYSTEM社がOEM製品として販売
- jetfon P6(限界突破WiFi用):日本のX-mobile社が限界突破WiFi用に仕様変更

普段慣れ親しんだスマホのように直感的に操作できる事が大きなメリットです。
クラウドSIMによるマルチキャリア通信に対応
本体にはSIMカードスロットが2つ搭載されていますが、基本的には端末側でSIMカードを保持しない「クラウドSIM利用」を前提とした設計となっています。
クラウドSIMテクノロジーは、端末側に物理的なSIMカードを挿入しなくとも、SIMサーバー上のSIMカードプロファイル情報を都度ダウンロードし通信する仕組みです。
これにより複数キャリアの回線を利用することができ、常に最適化された通信が可能です。
GlocalMのP3や、MAYASYSTEMのP6も、「世界中で使えるWorld Phone」というような触れ込みでプロモーションされています。
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クラウドSIMの仕組みをプロが徹底解説!メリット・デメリットは?
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最大通信速度は下り150Mbps
最大通信速度は下り150Mbps、上り50Mbpsで、4G(世代)の通信規格に対応しています。
5G(世代)の通信には対応していません。
また、LAN側のWi-Fi通信規格はIEEE802.11n(Wi-Fi4)まで対応していて、11ac(Wi-Fi5)と11ax(Wi-Fi6)には対応していません。
Wi-Fiアライアンス呼称 | IEEE規格名 | 最大実行速度 |
Wi-Fi 4 | IEEE802.11n | 600Mbps |
Wi-Fi 5 | IEEE802.11ac | 6.9Gbps |
Wi-Fi 6 | IEEE802.11ax | 9.6Gbps |
同時接続台数は8台
GlocalMeのP3や、MAYA SYSTEMのjetfon P6の同時接続台数は5台ですが、限界突破WiFi用jetfon P6の同時接続台数は8台です。

連続使用可能時間は15時間
3400mAhmの比較的大きな容量のバッテリーを搭載しているため、15時間の連続使用が可能です。
ちなみにiPhone11 Proのバッテリー容量は3,046mAhですので、それを考えるとなかなかの大容量です。
地図機能と翻訳機能が使える
元々スマホ端末である事の強みを生かして、翻訳機能と地図機能が使用できます。
後ほどご紹介しますが、ホームボタンからすぐにアプリが呼び出せるような仕様になっています。

jetfon P6の外観やUIはどんな感じ?(写真多数)

jetfon P6の電源OFF時

jetfon P6の裏面

カッコいいですね。

jetfon P6はデュアルカメラ仕様


jetfon P6の側面

jetfon P6の側面

jetfon P6の電源供給部


jetfon P6の重量

公式での発表は162gなので少し軽いですね。
付属品類

jetfon P6の付属品類

そして、SIMスロットを開けるピンも付属していますが、基本的には使用することはないです。
ユーザーインターフェース

jetfon P6の起動時


縦表示


横表示


SSDIとパスワード確認画面

このSSIDとパスワードをスマホなどの接続機器側で設定すればインターネットに接続できます。

設定メニュー

接続されている機器の確認画面

機器固有のMACアドレスまで見る事ができました。

言語設定画面

日本語以外にも英語、中国語が選べます。

jetfon P6の端末情報

地図アプリ使用時


翻訳アプリ使用時


海外ボタン押下時

基本的に国内で使用される方は、このボタンの操作は不要です。
U2sと大きさやスペックを比較

主な違い
- サイズはU2sの方が全体的に小さく、重量も11gほど軽い
- U2sに液晶画面とカメラはない
- 限界突破WiFi版のjetfon P6の方が、同時接続台数が3台多い
- バッテリー容量は同じだが、連続使用時間がjetfon P6の方が2〜3時間長い
- 充電用ケーブルの端子が異なる
- jetfon P6は、FDD-LTEのバンド9と、TD−LTEのバンド34が使用できないが、どちらも日本では使用されていないので国内利用には影響なし
モデル名 | jetfon P6(P3) | U2s |
サイズ | 152.9mm × 74.2mm × 約8.5mm | 127mm × 65.7mm × 14.2mm |
重量 | 約162g | 約151g |
ディスプレイサイズ | 5.7インチ フルHD (1920*1080) | ー |
OS | Android | ー |
通信速度(上り最大) | 50Mbps | 50Mbps |
通信速度(下り最大) | 150Mbps | 150Mbps |
対応WiFi通信規格 | IEEE802.11b/g/n | IEEE802.11b/g/n |
同時接続台数 | 最大8台(P3は5台) | 最大5台 |
対応バンド | FDD-LTE Band:1/2/3/4/5/7/8/12/ 13/17/18/19/20/26/28 TDD-LTE Band:34/38/39/40/41 WCDMA Band:1/2/4/5/6/8 GSM:850/900/1800/1900MHz | FDD-LTE Band:1/2/3/4/5/7/8/9/12/ 13/17/18/19/20/26/28 TDD-LTE Band:38/39/40/41 WCDMA Band:1/2/4/5/6/8/ CDMA/EVDO:BC0/BC1 GSM:850/900/1800/1900MHz |
充電用ケーブル端子 | Type-C(2.0) | Micro USB (2.0) |
充電容量 | 3400mAh | 3400mAh |
対応電源種別 | DC5V | DC5V |
連続使用可能時間 | 約15時間 | 12〜13時間 |
キャリアアグリゲーション | 非対応 | 非対応 |
クラウドSIMテクノロジー | 対応 | 対応 |
SIMカードスロット | nano×2 | マイクロSIM×1 |
カメラ | メイン:約800万画素+200万画素(デュアル) サブ:約500万画素 動画:HD 1080p | ー |
jetfon P6を使ってみた感想と特徴まとめ
端末のデザインはHUAWEIと共通するような都会的で洗練された感じがカッコよく、ディスプレイも大きくて操作しやすいためとても良いです。
ただ、ルーター側に付いている地図や翻訳アプリはスマホなどの接続機器側で使用する事の方が多いと思うので、必要性は微妙な感じがしました。
とはいえ、WiFiルーターとしての機能はしっかり果たしているので良しとしましょう。

最後に限界突破WiFiの端末、jetfon P6の特徴をまとめてみます。
まとめ
- Jetfon P6は元々、スマホとして開発された端末
- 製造元のuCloudlinkとしての商品名はGlocalMe P3
- OSはAndroidだが、限界突破WiFi用に仕様変更されている
- クラウドSIMによるマルチキャリア通信が可能
- 最大通信速度は下り150Mbps、上り50Mbps
- 4G(世代)のネットワークに対応、5G(世代)には非対応
- 限界突破WiFi用のjetfon P6の同時接続台数は、通常の5台から8台に拡張されている
- 連続使用可能時間は15時間
- 地図機能と翻訳機能が使える
限界突破WiFiの特徴
今回ご紹介した「jetfon P6」を利用したWi-Fi接続サービスは、限界突破WiFiで利用できます。
氷川きよしさん出演のCMでご存知の方も多いかもしれませんが、以下の特徴があります。
①通信容量は10GB/日(5GB/日を超過後、下り4Mbps 上り1Mbpsに制限)
→通信容量の限界を突破
②クラウドSIMによる通信方式のため、世界107カ国でそのまま利用可能
→国境の限界を突破
③端末で地図や翻訳アプリが使用できる
→モバイルWiFiの限界を突破
④端末代金は無料、ずっと3,850円の変わらない料金プラン
→料金の限界を突破
⑤複数キャリアの回線が使用できる
→エリアの限界を突破

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