Wi−Fiルーター

【jetfon P6】スマホライクな限界突破WiFiの端末スペックを徹底解説!

【jetfon P6】スマホライクな限界突破WiFiの端末スペックを徹底解説!

限界突破WiFiで使用されている端末「jetfon P6」のスペックや、実際に利用してみたリアルな感想を公開します!

多くのクラウドWi-Fiサービスが、GlocalMeのU2/U2sを使用する中で、X-mobileはjetfon P6を独自にカスタマイズし他社とは一線を画くスタイルで勝負に出ています。

トミー
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それでは早速気になる端末のスペックから見ていきましょう。
トミー

この記事の著者:トミー(ネットワーク・移動体通信エンジニア)

通信業界20年目、現役の移動体通信技術者です。
これまでに3Gの周波数再編や4G LTEの立ち上げ、災害で使用できなくなったネットワークの復旧対応、東京オリンピック・パラリンピック競技会場のネットワーク構築計画推進、BWAのエリア構築などを行い、北海道から沖縄まで日本全国のモバイル通信を陰で支えてきました。現在は5Gのエリア構築に深く携わっています。総務省認定:第一級陸上特殊無線技士 » 著者プロフィール詳細

【スペック解説】限界突破WiFiの端末jetfon P6

【スペック解説】限界突破WiFiの端末jetfon P6

jetfon P6スペック
カラー ブラック
サイズ 152.9mm74.2mm約8.5mm
重量 約162g
ディスプレイサイズ 5.7インチ フルHD (1920*1080)
OS Android
通信速度(上り最大) 50Mbps
通信速度(下り最大) 150Mbps
対応WiFi通信規格 IEEE802.11b/g/n
同時接続台数 最大8台
対応モバイルネットワーク VOLTE, 2G, 3G, 4G: WCDMA, LTE-FDD, LTE-TDD, GSM
対応バンド FDD-LTE Band:1/2/3/4/5/7/8/12/
13/17/18/19/20/26/28
TDD-LTE Band:34/38/39/40/41
WCDMA Band:1/2/4/5/6/8
GSM:850/900/1800/1900MHz
充電用ケーブル端子 Type-C(2.0)
充電容量 3400mAh
対応電源種別 DC5V
連続使用可能時間 約15時間
キャリアアグリゲーション 非対応
クラウドSIMテクノロジー 対応
SIMカードスロット nano×2
カメラ メイン:約800万画素+200万画素(デュアル)
サブ:約500万画素
動画:HD 1080p
製造メーカー uCloudlink(OEM:株式会社MAYA SYSTEM

jetfon P6はGlocalMe P3のOEM製品

jetfon P6はGlocalMe P3のOEM製品

このJetfon P6は元々、スマホとして開発された端末です。

GlocalMe P3という中国のuCloudlink社が製造したモバイル端末を、日本のMAYA SYSTEMが、jetfon P6/FREETEL P6としてOEM販売しているものを使用しています。

限界突破WiFiで使用されるjetfon P6のOSはAndroidですが、X-mobileが独自に仕様変更しWi−Fiルーター用に使いやすくしたものです。

このPシリーズは、英語でPriori(先験的に)の頭文字を取ってP6と命名されています。

少々ややこしいので関係を整理すると以下になります。

  • GlocalMe P3:中国のuCloudlink社が製造
  • jetfon P6:日本のMAYA SYSTEM社がOEM製品として販売
  • jetfon P6(限界突破WiFi用):日本のX-mobile社が限界突破WiFi用に仕様変更
トミー
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カメラが付いていたり見た目もそうですが、スマホのようなユーザーインターフェースは、元々スマホをWi−Fi用に仕様変更したものだからなんですね。

普段慣れ親しんだスマホのように直感的に操作できる事が大きなメリットです。

クラウドSIMによるマルチキャリア通信に対応

本体にはSIMカードスロットが2つ搭載されていますが、基本的には端末側でSIMカードを保持しない「クラウドSIM利用」を前提とした設計となっています。

クラウドSIMテクノロジーは、端末側に物理的なSIMカードを挿入しなくとも、SIMサーバー上のSIMカードプロファイル情報を都度ダウンロードし通信する仕組みです。

これにより複数キャリアの回線を利用する事ができ、常に最適化された通信が可能です。

GlocalMのP3や、MAYASYSTEMのP6も、「世界中で使えるWorld Phone」というような触れ込みでプロモーションされています。

クラウドSIMの仕組みをプロが徹底解説!メリット・デメリットは?

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最大通信速度は下り150Mbps

最大通信速度は下り150Mbps、上り50Mbpsで、4G(世代)の通信規格に対応しています。

5G(世代)の通信には対応していません。

また、LAN側のWi-Fi通信規格はIEEE802.11n(Wi-Fi4)まで対応していて、11ac(Wi-Fi5)と最新の通信企画11ax(Wi-Fi6)には対応していません。

Wi-Fiアライアンス呼称 IEEE規格名 最大実行速度
Wi-Fi 4 IEEE802.11n 600Mbps
Wi-Fi 5 IEEE802.11ac 6.9Gbps
Wi-Fi 6 IEEE802.11ax 9.6Gbps

同時接続台数は8台

GlocalMeのP3や、MAYA SYSTEMのjetfon P6の同時接続台数は5台ですが、限界突破WiFi用jetfon P6の同時接続台数は8台です。

トミー
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これはX-mobileが独自に仕様変更をして接続台数を拡張しています。

連続使用可能時間は15時間

3400mAhmの比較的大きな容量のバッテリーを搭載しているため、15時間の連続使用が可能です。

ちなみにiPhone11 Proのバッテリー容量は3,046mAhですので、それを考えるとなかなかの大容量です。

地図機能と翻訳機能が使える

元々スマホ端末である事の強みを生かして、翻訳機能と地図機能が使用できます。

後ほどご紹介しますが、ホームボタンからすぐにアプリが呼び出せるような仕様になっています。

トミー
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アプリケーションはOSがAndroidだけあってGoogleの物を使用しています。

jetfon P6の外観やUIはどんな感じ?(写真多数)

jetfon P6の電源OFF時

jetfon P6の電源OFF時

jetfon P6の裏面

jetfon P6の裏面

トミー
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裏には限界突破WiFiのロゴが入ってます。

カッコいいですね。

jetfon P6のカメラ

jetfon P6はデュアルカメラ仕様

トミー
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カメラはデュアル仕様です。
jetfon P6の側面

jetfon P6の側面

jetfon P6の側面

jetfon P6の側面

jetfon P6の電源供給部

jetfon P6の電源供給部

トミー
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ここからType-CのUSBケーブルで電源を供給します。
jetfon P6の重量

jetfon P6の重量

トミー
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重量を測ってみましたが159gでした。

公式での発表は162gなので少し軽いですね。

付属品類

jetfon P6の付属品類

jetfon P6の付属品類

jetfon P6のアダプタ

jetfon P6のケーブル

トミー
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電源ケーブルとアダプタは付属するので、別途購入する必要がありません。

そして、SIMスロットを開けるピンも付属していますが、基本的には使用することはないです。

ユーザーインターフェース

jetfon P6の起動時

jetfon P6の起動時

トミー
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起動時はX-mobileのロゴが神々しく表示されます。
jetfon P6の縦表示

縦表示

トミー
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これで起動完了したところです。
jetfon P6の横表示

横表示

トミー
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こんな風に横表示も使えます。
jetfon P6のSSDIとパスワード

SSDIとパスワード確認画面

トミー
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SSIDとパスワードは、ホーム画面の接続設定から確認する事ができます。

このSSIDとパスワードをスマホなどの接続機器側で設定すればインターネットに接続できます。

jetfon P6の設定メニュー

設定メニュー

接続されている機器の確認画面

接続されている機器の確認画面

トミー
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現在ルーターに接続されている機器の数はホーム画面でも確認できますが、どんな機器が接続されているか詳細はこちらで確認します。

機器固有のMACアドレスまで見る事ができました。

jetfon P6の言語設定画面

言語設定画面

トミー
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言語設定画面です。

日本語以外にも英語、中国語が選べます。

jetfon P6の端末情報

jetfon P6の端末情報

jetfon P6の地図アプリ

地図アプリ使用時

トミー
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地図アプリはOSがAndroidだけあって、Googleマップを使用します。
jetfon P6の翻訳アプリ

翻訳アプリ使用時

トミー
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翻訳アプリも、もちろんGoogleです。
jetfon P6の海外ボタン使用時

海外ボタン押下時

トミー
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ホーム画面に表示されている「海外」ボタンを押下すると、海外利用時の設定ができます。

基本的に国内で使用される方は、このボタンの操作は不要です。

U2sと大きさやスペックを比較

U2sと大きさやスペックを比較

トミー
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どんなときもWiFiや、THE WiFiなどで採用されていて、もともと同じ端末ブランドである、GlocalMeのU2sとスペックを比較してみました。

主な違い

  • サイズはU2sの方が全体的に小さく、重量も11gほど軽い
  • U2sに液晶画面とカメラはない
  • 限界突破WiFi版のjetfon P6の方が、同時接続台数が3台多い
  • バッテリー容量は同じだが、連続使用時間がjetfon P6の方が2〜3時間長い
  • 充電用ケーブルの端子が異なる
  • jetfon P6は、FDD-LTEのバンド9と、TD−LTEのバンド34が使用できないが、どちらも日本では使用されていないので国内利用には影響なし
モデル名 jetfon P6(P3) U2s
サイズ 152.9mm × 74.2mm × 約8.5mm 127mm × 65.7mm × 14.2mm
重量 約162g 約151g
ディスプレイサイズ 5.7インチ フルHD (1920*1080)
OS Android
通信速度(上り最大) 50Mbps  50Mbps
通信速度(下り最大) 150Mbps 150Mbps
対応WiFi通信規格 IEEE802.11b/g/n IEEE802.11b/g/n
同時接続台数 最大8台(P3は5台) 最大5台
対応バンド FDD-LTE Band:1/2/3/4/5/7/8/12/
13/17/18/19/20/26/28
TDD-LTE Band:34/38/39/40/41
WCDMA Band:1/2/4/5/6/8
GSM:850/900/1800/1900MHz
FDD-LTE Band:1/2/3/4/5/7/8/9/12/
13/17/18/19/20/26/28
TDD-LTE Band:38/39/40/41
WCDMA Band:1/2/4/5/6/8/
CDMA/EVDO:BC0/BC1
GSM:850/900/1800/1900MHz
充電用ケーブル端子 Type-C(2.0) Micro USB (2.0)
充電容量 3400mAh 3400mAh
対応電源種別 DC5V DC5V
連続使用可能時間 約15時間 12〜13時間
キャリアアグリゲーション 非対応 非対応
クラウドSIMテクノロジー 対応 対応
SIMカードスロット nano×2 マイクロSIM×1
カメラ メイン:約800万画素+200万画素(デュアル)
サブ:約500万画素
動画:HD 1080p

jetfon P6を使ってみた感想と特徴まとめ

jetfon P6を使ってみた感想と特徴まとめ

端末のデザインはHUAWEIと共通するような都会的で洗練された感じがカッコよく、ディスプレイも大きくて操作しやすいためとても良いです。

ただ、ルーター側に付いている地図や翻訳アプリはスマホなどの接続機器側で使用する事の方が多いと思うので、必要性は微妙な感じがしました。

とはいえ、WiFiルーターとしての機能はしっかり果たしているので良しとしましょう。

トミー
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スマホ2台持ちのような感じでドヤ顔が出来るかも(?)しれませんね。

最後に限界突破WiFiの端末、jetfon P6の特徴をまとめてみます。

まとめ

  • Jetfon P6は元々、スマホとして開発された端末
  • 製造元のuCloudlinkとしての商品名はGlocalMe P3
  • OSはAndroidだが、限界突破WiFi用に仕様変更されている
  • クラウドSIMによるマルチキャリア通信が可能
  • 最大通信速度は下り150Mbps、上り50Mbps
  • 4G(世代)のネットワークに対応、5G(世代)には非対応
  • 限界突破WiFi用のjetfon P6の同時接続台数は、通常の5台から8台に拡張されている
  • 連続使用可能時間は15時間
  • 地図機能と翻訳機能が使える

限界突破WiFiの特徴

限界突破WiFiの特徴

今回ご紹介した「jetfon P6」を利用したWi-Fi接続サービスは、限界突破WiFiで利用できます。

氷川きよしさん出演のCMでご存知の方も多いかもしれませんが、以下の特徴があります。

①通信容量は10GB/日(5GB/日を超過後、下り4Mbps 上り1Mbpsに制限)
通信容量の限界を突破

②クラウドSIMによる通信方式のため、世界107カ国でそのまま利用可能
国境の限界を突破

③端末で地図や翻訳アプリが使用できる
モバイルWiFiの限界を突破

④端末代金は無料、ずっと3,850円の変わらない料金プラン
料金の限界を突破

⑤複数キャリアの回線が使用できる
エリアの限界を突破

トミー
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トミー

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