実際に街中で使用して、検証してみましたので結果も公開します!
モバイルWi-Fiの電波はどれくらいの距離まで届く?
一般的に無線LAN(Wi-Fi)の電波が届く距離は、屋外では500m程度、屋内では100m程度が最大と言われています。
ただし、この数値は理論値で、実際に使用してみると、屋外でも100m〜250m程度が限界という声もあります。
情報出典:au公式サイト(無線LANの接続距離は何メートルぐらい?)より
電波が届く距離に影響を与えるのは、主に周波数と遮蔽物
Wi-Fi電波が届く距離に影響を与える主な要素は、使用するWi-Fi電波の周波数と、遮蔽物(障害物)です。
ポイント
- 周波数は2.4GHzの方が電波の到達距離は長い
- 遮蔽物がない見通しの良い環境が理想
周波数は2.4GHzの方が電波の到達距離は長い
Wi-Fiは2.4GHzと5GHzの2種類の周波数を使用する事ができます。(機種によっては、ユーザー側で自由に切り替え出来ない物もあります。)
電波の基本原則として、高い周波数よりも、低い周波数の方が電波の到達距離が長いという性質があります。
距離を重視したい場合には、障害物にも強い2.4GHzの周波数を使用した方が良いケースが多いです。
2.4GHzと5GHzの比較 | ||
2.4GHz | 5GHz | |
周波数 | 低い | 高い |
距離 | 遠くまで届く | 遠くまで届かない |
障害物 | 障害物を迂回しやすいため、影響を受けにくい | 電波の直進性が高いため、障害物を迂回しづらい |
通信速度 | 遅い | 速い |
電波干渉 | 受けやすい | ほとんどない |
遮蔽物がない見通しの良い環境が理想
電波の通り道に、妨げとなるような障害物がある場合は電波の到達距離も短くなります。
たとえば、コンクリートや金属の壁などは特に電波を通しにくいです。
利用時には、なるべくモバイルWi-Fiと接続機器間が、見通しの良い状態である事が望ましいです。
また、電波の性質として、5GHzよりも2.4GHzの方が障害物を迂回しやすい特性があるため、障害物にも強いというメリットがあります。
実際にWi-Fiの電波が届く距離を検証してみた
ルートは上記の通りを、東方向(矢印の方向)に少しずつ移動して、モバイルWi-Fiの電波が届かなくなる距離を特定します。
測定メモ
測定日:2020年9月27日(日)
天候:晴れ
回線:Broad WiMAX
ルーター:WiMAX WX06
通信モード:ハイスピードモード
周波数:2.4GHz
スマホのGPSで現在地を確認しながら、少しずつモバイルWi-Fiの場所から離れてみます。
マップ上だと少し分かり辛いですが、この辺りでモバイルWi-Fiの位置からは約30mほど離れています。
Wi-Fi電波を最後に拾えた場所をGoogleマップで確認すると、その距離は51mでした。
Wi-Fi電波の届く距離を長くする方法
電波干渉に気を付ける
2.4GHzのWi-Fi電波を使用する場合、Wi−Fiの他に電子レンジやbluetooth、コードレス電話などの家電と、同じ周波数を使用するため電波干渉が起きやすいです。
前述の通り、Wi-Fiの電波は5GHzよりも、2.4GHzの方が遠くまで届きますが、2.4GHz帯では電波干渉により距離に影響が出る事が有ります。
家電と同時に使用する場合は、Wi-Fi側を5GHzの周波数を使用してみると、より遠くまで電波が届く場合もあります。
中継機を使用する
電波をより遠くまで届けたい場合には、電波が弱くなる場所付近にWi-Fi中継機を設置すると効果があります。
Wi-Fi中継機は、Wi-Fiブースターやリピーターなどとも言い、弱くなった電波を増強して遠くまで届ける役割を果たします。
お部屋を跨いでしまう場合や、ルーターと接続機器の間に障害物が多い場合には、きっと役に立つでしょう。
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まとめ
まとめ
- Wi-Fiの電波が届く距離の理論値は、屋外では500m程度、屋内では100m程度が最大
- 当サイトで検証してみた結果は、屋外で約50mの距離まで到達
- 電波の基本原則として、高い周波数よりも、低い周波数の方が電波の到達距離は長い
- 距離を重視したい場合には、障害物にも強い2.4GHzの周波数を使用した方が良い