WiMAXとの違いも良く分からないんですよね。
ポケットWi-FiとモバイルWi-Fiの違いや、周辺用語について分かりやすく解説しますね!
ポケットWi-FiとモバイルWi-Fiの違いは?
最初に結論ですが、「ポケットWi-Fi」は商品名で、「モバイルWi-Fi」は一般名称です。
インターネットに接続するための、持ち運びできるWi-Fiルーターという意味では同じものと考えてOKです。
Pocket WiFi(ハイフンなし)はSoftBankが商標登録を行っていて、SoftBankとY!mobileが販売しているサービスをアルファベット表記でPocket WiFi(ポケット・ワイファイ)と言います。
通信会社各社からは様々な持ち運びできるWi-Fi接続サービスが販売されていて、日本では「ポケットWi-Fi」という名前が浸透してますが、一般名称としては「モバイルWi-Fi」が正解です。
海外ではMobile Wi-Fiの他に、Mobile Hotspot(モバイル・ホットスポット)と言ったりもします。
WiMAXは通信規格の名称
WiMAXは通信規格の名称で、LTEの仲間と考えて頂くと良いです。
TD-LTEという種類のLTEと互換性を持ち、大容量のデータ通信に適した通信規格です。
日本国内では、UQコミュニケーションズ株式会社が全国に通信基地局を作りサービスを運営しています。
WiMAXを取り扱うプロバイダーは沢山ありますが、全てUQコミュニケーションズとKDDIの回線を借りてサービスを提供しています。
WiMAXとWiMAX2+は何が違うの?
UQコミュニケーションズは2009年にWiMAXの提供を開始し、2013年からWiMAXよりも高速で大容量なWiMAX2+のサービスを開始しました。
長い間WiMAX・WiMAX2+両方のサービスが並行運用されていましたが、2020年3月末でWiMAX側のサービスが終了しました。
現在はWiMAX2+が主流の通信方式ですが、さらに進化系のWiMAX3.0も登場しています。
WiMAXの種類
WiMAX
(IEEE802.16e)
2020年3月末でサービス終了
WiMAX2+
(IEEE802.16m/WiMAX Release2.1)
現在こちらが主力!WiMAXと比べて速い!
WiMAX NR
(n41/WiMAX Release3.0)
WiMAX2+よりも速い通信規格!2022年12月から一部地域でスタート
これまでWiMAXが圏外だった場所でも、auの電波を使用して通信をする事ができるようになりました。
詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
参考【徹底比較】現役通信技術者選ぶWiMAXおすすめプロバイダーランキング
Y!mobileの通信方式はAXGP
AXGPはPHSを高速化した、LTE(TD-LTE)と互換性の有る通信方式です。
かつて存在したPHS会社のウィルコムが所有していた通信基地局をY!mobile(Wireless City Planning株式会社)が継承したため、Y!mobileが主力としている通信方式です。
Y!mobileはSoftBankのサブブランドのため、Y!mobileのポケットWi-FiではSoftBankの電波も併用して通信をします。
Y!mobileの単独電波だけだと、どうしてもエリアや速度が弱い傾向にあり、WiMAXよりも劣勢と思われましたが、最近の端末ではSoftBank側の電波を多く利用できるため高速でエリアも広くなってきました。
モバイルWi-Fiと家庭用無線LANは何が違うの?
家庭用無線LAN
自宅などで使用する無線LANは、主に光ファイバーなどを自宅に引き込みホームゲートウェイなどと接続します。
ホームゲートウェイとPCスマホなどの接続機器間はWi-Fi電波を使って通信します。
このホームゲートウェイは光回線終端装置(ONUといいます)としての役割の他に、固定電話を接続したり、Wi-Fiルーターとして機能する物もあります。
ホームゲートウェイの代わりに単体のONUや、Wi-Fi機能無しのホームゲートウェイを利用する場合は、別途、Wi-Fiルーターを用意する必要があります。
自宅から最寄りアクセスポイント局までの区間は光ファイバーなので、速度も速く安定性が高いという利点があります。
モバイルWi-Fi
最寄りの通信基地局からの電波をモバイルWi-Fiルーターが送受信して通信を行います。
PCやスマホなどの接続機器間は家庭用無線LANと同じように、Wi-Fi電波を使用してインターネットに接続します。
モバイルWi-Fiは、移動中にインターネットに接続したり、手軽に持ち運べるという利点が有りますが、基地局からの電波が届かない場所では通信する事ができないという欠点もあります。
モバイルWiFiと固定回線どっちを選ぶ?迷った時にはここを確認!
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端末の呼び名は?
端末の呼び方も沢山の呼び方があって人によるのですが、モバイルWi-Fiルーター、モバイルWi-Fi端末、どちらでもOKです。
ただし、Wi-Fiルーターとだけ言ってしまうと、ホームタイプの据置型ルーターの事なども含まれてしまうので、この点には注意が必要です。
WiFiとWi-Fiどちらが正しい表記?
ハイフンありとなしの表記が存在していますが、正式な表記はハイフンありの「Wi-Fi」です。
Wireless Fidelity(ワイヤレス・フィディリティ)の頭文字から来ていて、オーディオ関連で良く使われる用語、Hi-Fi(ハイ・ファイ)の韻を踏んで命名されたと言われています。
正式名称の「Wi-Fi」はWi-Fi Allianceの商標登録なので、商品名などに利用する場合はハイフンなしの「WiFi」表記となっている事があります。
【まとめ】ポケットWi-FiとモバイルWi-Fiの違い
まとめ
- 「ポケットWi-Fi」は商品名で「モバイルWi-Fi」は一般名称
- WiMAXは通信規格の名称でLTEと互換性を持っている
- WiMAX2+はWiMAXよりも高速で大容量の通信が可能
- Y!mobileの通信方式はAXGP(TD-LTE互換)
- 端末の呼び方は「Wi-Fiルーター」のみだと据置型のルーターも含まれるため少し注意が必要
- ワイファイの正式表記はハイフン有りの「Wi-Fi」