見た目や持ち運びやすさの他には、どんな所に気を付けて選んだら良いんでしょうか?
見た目や持ち運びやすさも確かに大切ですけど、他にも大切なポイントがありますよ。
購入前に確実に確認しておきたいポイントと、モバイル通信のプロ中のプロの僕が、おすすめするモバイルルーターを紹介しますね。
人気記事最強モバイルWi-Fi決定戦!現役通信技術者が選ぶ最新おすすめランキング
モバイルルーターとは
モバイルルーターは、モバイルWiFiルーターなどとも言い、通信基地局からの電波を使ってネットに接続する持ち運び可能な小型の通信機器です。
パソコンやスマホなどの機器とモバイルルーターをWiFiで接続して使用します。
モバイルルーター機種選びのポイント4つ
スマホを例に挙げると分かり易いと思いますが、iPhoneも毎年新モデルが登場していて、新しいモデルになればなるほど機能は向上していますよね。
モバイルルーターもこれと全く同じで、なるべく最新の機種を選ぶ事が望ましいです。
モバイルールーター選びにおいては、以下4つのポイントを確認するようにしましょう。
モバイルルーター選び方のポイント
- 最大通信速度
- 対応しているWiFi通信規格
- 最大同時接続台数
- 連続通信時間(電池持ち)
月額料金やサービス提供エリアは、同じ機種であってもプロバイダー毎に異なる事があるため、各事業社のホームページで確認するようにしてください。
最大通信速度を確認しよう!
最大通信速度は、前述の通り新しい機種であるほど高速な傾向にあります。
通信事業者側では、CA※(キャリア・アグリゲーション)を行えるように基地局構成の変更をしたり、設備を新しいタイプのアンテナに交換したり、通信品質の改善が常に行われています。
端末メーカーも追従する形で、最新の通信技術に対応させていくため新しい機種の開発を行っています。
ただし最大通信速度は、理論値なのでメーカーやプロバイダー記載の通信速度が出る事はありません。
※CAとは複数の電波を束ねて高速化をする技術の事です。
ですので、最大通信速度は理論値であってもなるべく高速な方が良いですね。
WiFi通信規格は何に対応している?
モバイルルーターとPCやスマホなどの接続機器の間を、Wi-Fi電波で接続する事になりますが、Wi-Fiの電波にも規格があります。
Wi-Fiアライアンス呼称 | IEEE規格名 | 最大実行速度 |
Wi-Fi 6 | IEEE802.11ax | 9.6Gbps |
Wi-Fi 5 | IEEE802.11ac | 6.9Gbps |
Wi-Fi 4 | IEEE802.11n | 600Mbps |
現時点では、11ax(Wi-Fi 6)が最新の規格になりますが、モバイルルーターと接続機器双方が規格に対応している必要があります。
最大同時接続台数は足りている?
スマホやPCなど、ルーターに同時接続できる機器の台数には限りがあります。
現在のモバイルルーターでは、5〜16台程度が主流です。
確認してみましょう。
連続通信時間(電池持ち)は大丈夫?
モバイルルーターは、やはり外出先で使用することが多いので連続通信時間も大切なポイントです。
連続通信時間は、機種によって搭載されているバッテリー容量が異なりますが、13時間前後の機種が多いです。
機種によっては省エネモードや、一定時間通信が無いと自動でWi-Fi接続を切断してくれる、自動Wi-Fiオフ機能が搭載されたルーターもあります。
プロが選ぶおすすめモバイルルーターランキング
ぜひ参考にしてみてください。
機種名 | Speed Wi-Fi 5G X12 | Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01 | Speed Wi-Fi 5G X11 | DuoTurbo |
端末外観 | ||||
製造メーカー | NEC プラット フォームズ | サムスン | NEC プラット フォームズ | uCloudlink |
発売年 | 2023年6月 | 2021年4月 | 2021年10月 | 2021年1月 |
最大通信速度 | 下り:3.9Gbps 上り:183Mbps | 下り:2.2Gbps 上り:183Mbps | 下り:2.7Gbps 上り:183Mbps | 下り:150Mbps 上り:50Mbps |
対応WiFi規格 | IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax | (5GHz) IEEE802.11ac/n/a (2.4GHz) IEEE802.11n/g/b | IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax | IEEE802.11 b/11g/11n |
最大同時接続数 | 16台 | 11台 | 16台 | 10台 |
バッテリー容量 | 4,000mAh | 5,000mAh | 4,000mAh | 3,500mAh |
連続通信時間 | 約540分 (初期設定時) | 約1,000分 (初期設定時) | 約490分 (初期設定時) | 約12時間 |
サービス提供 プロバイダー | UQ WiMAX Broad WiMAX カシモ WiMAX 他 | UQ WiMAX Broad WiMAX カシモ WiMAX 他 | UQ WiMAX Broad WiMAX カシモ WiMAX 他 | Mugen WiFi AiR-WiFi THE WiFi 他 |
1位 Speed Wi-Fi 5G X12
おすすめポイント
- SA方式の5Gに対応しているため低遅延な高速通信が可能
- Wi-Fi6対応機種でLAN側も高速な通信が可能
Speed Wi-Fi 5G X12の最大通信速度は下り3.9Gbpsで、Wi-Fi6に対応しています。
本モデルからSA方式の5Gに対応しているため、これまでの5G高速通信に加え、SAのエリア内であれば、より低遅延通信が可能です。
前モデルのX11と同様に、専用クレードルが別売りで販売されているため、電波を安定させたい方や有線接続を多用される方におすすめです。
参考Speed Wi-Fi 5G X12のスペック解説!下り最大3.9Gbpsの5G SA対応!X11との違いは?
発売年 | 2023年6月 |
最大通信速度 | 下り:3.9Gbps 上り:183Mbps |
対応WiFi通信規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (2.4GHz/5GHz) |
最大同時接続台数 | 16台 |
バッテリー容量 | 4,000mAh |
連続通信時間 | 約540分 (初期設定時) |
サービス提供 プロバイダー | UQ WiMAX Broad WiMAX カシモ WiMAX 他 |
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2位 Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01
おすすめポイント
- au 5G対応機種で見た目がスタイリッシュ
- 5G対応機種としてはバッテリー持ちが良い
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01最大の特徴は、au 5G通信が利用可能な点です。
通信速度はWiMAXルーターの中でも高速な下り最大2.2Gbpsの高速通信が可能です。
ディスプレイは5.3インチと大きく、消費データ量や電波強度などが、メーター形式で一目で分かるようになっています。
クレードルはありませんが、背面にスタンドが搭載されているため卓上で自立して使用できます。
参考Galaxy 5G Mobile Wi-Fi(SCR01)の実機レビュー!通信速度も測定してみた
発売年 | 2021年4月 |
最大通信速度 | 下り:2.2Gbps 上り:183Mbps |
対応WiFi通信規格 | IEEE802.11ac/11n/11a (5GHz) IEEE802.11n/11g/11b (2.4GHz) |
最大同時接続台数 | 11台 |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
連続通信時間 | 約1,000分(初期設定時) |
サービス提供 プロバイダー | UQ WiMAX Broad WiMAX カシモ WiMAX 他 |
3位 Speed Wi-Fi 5G X11
おすすめポイント
- 5Gの高速通信に対応
- Wi-Fi6対応機種でLAN側も高速な通信が可能
Speed Wi-Fi 5G X11の最大通信速度は下り2.7Gbpsで、Wi-Fi6に対応しています。
最大同時接続台数が16台で、USBの接続接続をすれば最大17台まで接続可能です。
専用のクレードルが別売りで販売されているため、自宅での利用時に電波を安定させたい方や有線接続を多用される方におすすめです。
参考Speed Wi-Fi 5G X11実機レビュー!通信速度・スペック詳細を徹底解説
発売年 | 2021年10月 |
最大通信速度 | 下り:2.7Gbps 上り:183Mbps |
対応WiFi通信規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (2.4GHz/5GHz) |
最大同時接続台数 | 16台 |
バッテリー容量 | 4,000mAh |
連続通信時間 | 約490分(初期設定時) |
サービス提供 プロバイダー | UQ WiMAX Broad WiMAX カシモ WiMAX 他 |
4位 DuoTurbo
おすすめポイント
- クラウドSIMテクノロジーにより複数キャリアの回線が利用できる
- 海外でもそのまま利用可能
uCloudlink社(中国)のブランド、GlocalMeの全世界共通端末です。
U3の後継機種で、本モデルからタッチパネルが採用され、バッテリー容量が500mAh増え3,500mAhになりました。
本体にSIMカードを搭載せずに、クラウドサーバー上のSIMカードのプロファイルを都度ダウンロードして通信する事が大きな特徴です。
製品名に「Duo」と付く通り、本体にモデムが2つ内蔵されており、片側のモデムが動作している時には、もう片方のモデムはバックアップ用として常にスタンバイし冗長構成を取る仕様になっています。
日本では、docomo・SoftBank・au3社の電波を使えるという触れ込みで、OEM製品が流通しています。
製造メーカー | uCloudlink |
発売年 | 2021年1月 |
最大通信速度 | 下り:150Mbps 上り:50Mbps |
対応WiFi通信規格 | IEEE802.11b/g/n |
最大同時接続台数 | 10台 |
バッテリー容量 | 3,500mAh |
連続通信時間 | 約12時間 |
サービス提供 プロバイダー | Mugen WiFi AiR-WiFi THE WiFi 他 |
モバイルルーター選びで事前に知っておきたい事
WiMAXの端末は各社同じモデルを使用
WiMAXプロバイダーは20社以上ありますが、WiMAX専用の端末を使用しますので各社同じモデルを使用します。
UQコミュニケーションズ(MNO)が元締めとなり、他社(MVNO)に回線を貸しているため、使用可能なエリアはどこのプロバイダーで契約しても同じです。
プロバイダーによる回線速度もほとんど差がないため、通信品質は端末のスペックにより大きく左右されます。
クラウドWiFi端末はどこで契約しても同じではない
クラウドWiFiは、クラウドSIM技術を使用するため通信の仕組みが一般的な通信とは異なります。
日本では2019年にどんなときもWiFiが先駆けとなり導入期を迎え、それに追従する形で多くの事業者が参入し、利用者の爆発的増加に伴い2020年に各社で通信障害が多発しました。
似たようなサービス名が多く、全社でuCloudlink社の世界共通端末を使用するため、通信品質はどこの会社も同じと思われている方が多いですが、実際は、契約する会社によって通信品質は全く異なります。
これはあまり知られていませんが、重要な事実です。
皆さんが契約する会社とは別に、SIMサーバー運用事業者がオペレーションをしていますが、会社ごとにSIMカードの保有数や使用する回線種別が異なるためです。
クラウドSIMはこれから成長期、成熟期へと間違いなく発展していく有望な技術であることは間違いありませんが、同じ端末なのでどこの会社で契約しても同じという考えは誤りです。
クラウドSIMの仕組みをプロが徹底解説!メリット・デメリットは?
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家だけで使う場合はホームタイプのルーターもある
自宅だけでネットに繋ぎたい場合は、ホームタイプのルーターもあります。
モバイルタイプと違う点は、PCやスマホなどの同時接続機器数がモバイルタイプよりも多く設計されています。
基本的には自宅で使用する想定で設計されていますので、バッテリーを搭載していません。
電源はコンセントから供給して使用します。
おすすめ最強のホームルーターはコレ!現役通信技術者が選ぶ最新おすすめランキング
【まとめ】モバイルルーターの選び方と今おすすめの機種
モバイルルーターの選びには、以下の4ポイントを基準に選ぶと良いです。
選び方のポイント4つ
- 最大通信速度
- 対応しているWiFi通信規格
- 最大同時接続台数
- 連続通信時間(電池持ち)