ソフトバンクエアーは、自宅用の高速無線インターネットサービスとして人気を集めています。
しかし、一部のユーザーからは「遅い」「繋がりにくい」といった声も聞かれます。
本記事では、過去の問題点と現在の通信品質の改善点を専門家の視点から、少しマニアックかつ簡潔に解説します。
申し込みを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
この記事で分かること
- 現在のソフトバンクエアーの通信速度
- 新旧端末のスペック比較と利用回線比較
- 遅い繋がらないと言われていた理由
- ソフトバンクエアーのおすすめ申し込み先 など
結論、以前は通信品質にやや問題があったが現在は生まれ変わっている
ソフトバンクエアーは過去に通信品質に関して課題が指摘されていましたが、現在では大幅に改善されています。
以前は通信品質に悩みを抱えるユーザーが一定数いた
ソフトバンクエアーの初期モデルでは、多くのユーザーが通信速度の遅さや接続の不安定さに悩んでいました。
特に、建物の構造や設置場所によっては、通信環境が大幅に制限されることがありました。
一部のユーザーは、インターネットを利用するたびにストレスを感じていたと言います。
これにより、サービス全体の評価が低下していたことも事実です。
通信品質はエアターミナル5以降の機種で大きく変化している
エアターミナル5以降の端末では、通信速度や接続の安定性が格段に向上しています。
これは、新しい端末と無線通信の世代進化によるものです。
これにより、ユーザーが安定して高速なインターネット環境を利用できるようになりました。
以前のソフトバンクエアーが遅い・繋がりにくいとされていた理由
ソフトバンクエアーが「遅い」「繋がりにくい」と言われていた理由には、回線と機種の問題が複合的に絡み合って発生していました。
速度に影響を与える問題
- ホームルーター本体(機種)の問題
- 利用している回線の問題
旧機種では使える周波数が少なかった(本体の問題)
専用端末であるエアターミナルの4G機種では、使用できる周波数帯が限られていました。
「2.5GHz」「2GHz」「3.5GHz」3つの周波数のみです。
これにより、多くのデバイスが接続される時間帯には通信速度が低下することが頻繁に発生していました。
特に、都市部や人口密集地では、この周波数の制限が顕著に影響し、快適なインターネット利用が難しい状況が生まれていたのです。
使用可能な周波数は多いほど通信品質に良い影響を与えることになります。
メインの通信規格はPHSの進化系のAXGP(回線の問題)
ソフトバンクエアーが採用していたAXGP規格は、PHSをベースとした通信技術であり、通信速度や安定性に限界がありました。
AXGPは、特定の環境では良好な通信性能を発揮しましたが、エリアの制約を受けたり建物内での利用には向いていませんでした。
(AXGPで使用している2.5GHz帯の電波は、電波の直進性が強いため障害物などにより電波が反射する傾向がある)
この結果、多くのユーザーが十分な通信品質を得られない状況が続いていました。
使用できる周波数の帯域幅もかなり狭かった(回線の問題)
前述の通り、ソフトバンクエアーの4G(世代)通信では、2.5GHz帯をメインで採用していましたが、
4Gの周波数帯域は帯域幅(データの通り道の広さ)がそもそも狭いため、多くのユーザーが同時に接続すると通信が混雑することがありました。
この混雑が原因で、通信速度の大幅な低下が発生することが多くあり、他の通信サービスと比較しても性能が劣る点が目立っていました。
2.5GHz帯域はデータ通信を扱う帯域として使用されており(BWAと言います)、もともと、Y!mobile(ソフトバンク)とUQコミュニケーションズ(KDDIグループ)に各30MHz幅の帯域が割り当てられていました。
総務省が2013年にUQコミュニケーションズに20MHz幅を追加割り当てを行い、UQ社はWiMAX2+をスタートさせましたが、これ以降4G(世代)におけるソフトバンク社の2.5GHz帯の運用は、長期に渡り陰りを見せる格好となっていました。
場所によってはスマホで通信をするよりも通信品質が悪い状態だった
ソフトバンクエアーの4G端末では、スマートフォンのモバイル通信と比較しても速度や安定性が劣るケースが多々ありました。
これは、ソフトバンクエアーで使用する周波数を限定していたためです。
特に通信環境が悪い地域では、ソフトバンクエアーを利用するメリットが少ないと感じるユーザーも多かったようです。
ソフトバンクエアーは、元々2.5GHz帯の周波数をメインに運用していますが、ルーラルエリアでは2.5GHzを展開してない場合も多かったため、都市部以外では相当厳しい通信速度であったと思われます。
利用できる電波の周波数 | ||
ソフトバンクが免許を 持っている周波数 | エアターミナル4 で使える周波数 | |
700MHz | ●利用可 | ー |
900MHz | ●利用可 | ー |
1.5GHz | ●利用可 | ー |
1.7GHz | ●利用可 | ー |
2GHz | ●利用可 | ●利用可 |
2.5GHz | ●利用可 | ●利用可 |
3.4GHz | ●利用可 | ー |
3.5GHz | ●利用可 | ●利用可 |
3.7/4.5GHz | ●利用可 | ー |
28GHz | ●利用可 | ー |
通信品質が大きく改善されている具体的な理由と実際の通信速度
現在のソフトバンクエアーは、通信品質が大幅に改善されています。
その背景には、新しい端末の性能向上や回線の5G技術導入が大きく影響しています。
端末(エアターミナル5以降)の性能が大幅にアップしている
エアターミナル6は最新の通信技術を搭載し、旧端末と比較して大幅に性能が向上しています。
特にWiFi 7規格への対応で通信速度が向上し、快適にインターネットを利用できます。
また、内蔵アンテナの改良により電波を効率的に受信できるようになり、通信の安定性も向上しています。
機種名 | エアターミナル6 (5G対応) | エアターミナル5 (5G対応) | エアターミナル4 (5G非対応) |
外観 | |||
通信速度 | 下り最大2.7Gbps | 下り最大2.1Gbps | 下り最大612Mbps |
利用する回線の周波数・帯域幅が増え高速通信が可能になっている
新しいソフトバンクエアーでは、複数の周波数帯を活用することで通信の安定性と速度が向上し、多くのユーザーが同時に接続しても快適な速度を維持できます。
特に広帯域の5G周波数が利用可能になり、高速かつ安定した通信環境を提供しています。
5G対応のエアターミナル5・6では、3.7GHz帯の100MHzという広い帯域幅を活用し、高速通信を実現しています。
エアターミナル6 (5G対応) | エアターミナル5 (5G対応) | エアターミナル4 (5G非対応) | |
外観 | |||
5G周波数 帯域幅 | 3.7GHz:100MHz 3.5GHz:40MHz 3.4GHz:40MHz | 3.7GHz:40MHz 3.4GHz:40MHz | ー |
4G周波数 帯域幅 | 2.5GHz:30MHz 3.5GHz:40MHz 2.1GHz:40MHz | 2.5GHz:30MHz 3.5GHz:40MHz 2.1GHz:40MHz | 2.5GHz:30MHz 3.5GHz:40MHz 2.1GHz:40MHz |
LAN側 最大通信速度 (理論値) | WiFi7:46Gbps IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax/be | WiFi6:9.6Gbps IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax | WiFi6:9.6Gbps IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
【実際の通信速度】4G対応機種と5G対応機種の通信速度比較
右が、エアターミナル4(4G対応機種)と、左がエアターミナル6(5G対応機種)の通信速度比較です。
筆者自宅の同じ場所、同じスマートフォンで測定しています。
ご覧のように、5Gの電波を掴むことによって、約10倍高速になっています。
ソフトバンクはKDDIと協業で5Gの基地局を効率的に展開している
ソフトバンクは、KDDIと合弁会社を設立し、協業を通じて5G基地局の展開を加速しています。
この取り組みにより、全国的に5G通信が利用できる環境が整いつつあります。
ソフトバンクエアーをより快適に使用するためのコツ
ソフトバンクエアーのようなモバイルインターネット回線をさらに快適に利用するためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
より快適に使用するためのコツ
- 本体の置き場所は窓際の見通しの良い場所が理想
- 利用するWi-Fi周波数の特性を理解して状況に応じて使用する
- メッシュWi-Fiを活用して電波が届きにくい場所をカバーする
- 繋がらない、極端に遅い場合の対処法
本体の置き場所は窓際の見通しの良い場所が理想
ソフトバンクエアー本体を設置する場所は、電波の受信状態に大きな影響を与えます。
特に窓際など電波を受信しやすい場所に置くことで、基地局からの電波を受信しやくなるため通信の安定性を向上させることができます。
高層階では電波が減衰しやすく、低層階の方が安定する場合もありますので、自宅の環境に合わせた最適な配置を考えましょう。
利用するWi-Fi周波数の特性を理解して状況に応じて使用する
一般的なWi-Fi端末では、2.4GHzと5GHzの2種類のWi-Fi周波数を利用できます。
それぞれの特性を理解し、用途に応じて切り替えることが重要です。
例えば、壁や障害物が多い場所では2.4GHzを、速度を重視する場合は5GHzを選択するのが効果的です。
最新端末のエアターミナル6では、WiFi7(6GHz帯)を使用できるようになっているため、高速で利用したい場合は、6GHzの利用をおすすめします。
ただし、周波数が高くなるほど電波は減衰しやすく、遮蔽物の影響を受けやすいため、通信範囲は2.4GHzや5GHzより狭くなります。
- 2.4GHz:広いカバー範囲を持つが、通信速度は低速で電子レンジやBluetoothなどによる干渉を受けやすい
- 5GHz:カバー範囲はやや狭いが、高速通信が可能で電波干渉が少ない
- 6GHz:カバー範囲は狭いものの、さらに高速な通信が可能で干渉が少ないが、対応機器はまだ少ない
メッシュWi-Fiを活用して電波が届きにくい場所をカバーする
自宅内で電波が届きにくい場所がある場合は、メッシュWi-Fi(子機)を導入することで問題を解消できます。
子機を電波の届きにくい場所に置くことで、家全体で均一な通信環境を構築することが可能です。
特に広い家や壁の多い住宅では、メッシュWi-Fiが効果を発揮します。
ソフトバンクエアーと同時に申し込みすることができ、子機1機まで利用可能です。(880円/月)
繋がらない、極端に遅い場合の対処法
ソフトバンクエアーを使用していて繋がらない、または速度が極端に遅いと感じる場合、いくつかの基本的な確認ポイントがあります。
まず試してほしいのが本体の再起動です。長時間稼働により通信が不安定になることがあります。
一度電源ケーブルを抜き、数分待ってから再接続することで改善が期待できます。(本体底面に記載された管理画面URLからリモートで電源のオフ・オンを行うことも可能です)
改善されない場合は、SIMカードを使用した機種の場合は、本体底面にあるSIMスロットからSIMカードの抜き差しも行なってください。
次に設置場所の見直しを行いましょう。壁や家具の近くでは電波が遮断されやすいため、窓際や電波が届きやすい場所に移動させると速度が向上する場合があります。
それでも改善しない場合、電波干渉の確認を行ってください。他のWi-Fi機器を一時的に停止するか、チャンネル設定を変更することで干渉を避けられる可能性があります。
もしこれらの方法で解決しない場合は、公式サポートへの問い合わせを検討してください。端末の故障やネットワーク障害の可能性もあります。
SoftBank Air サポートセンター
電話番号:0800-1111-820
ソフトバンクエアーおすすめの申し込み先
以下では、それぞれの特徴を解説します。
おすすめの申し込み方法
- 公式Webサイトからの申し込み
- モバレコエアー(ソフトバンクエアーの再販モデル)
- 正規販売代理店経由での申し込み
公式Webサイトからの申し込み(利用開始が最も早い)
公式Webサイトからの申し込みは、利用開始までのスピードが最も早いというメリットがあります。
直接申し込むことで、公式の特典利用や申し込み手続きもスムーズに進めることが可能です。
また、最新キャンペーン情報も確認しやすいため、お得に契約できる可能性があります。
\ 到着が最も早い申し込み窓口はこちら /
月額料金 | 2,970円〜5,368円(税込) |
セット割引 | ソフトバンク:スマホセットで1台1,100円/月 割引 (離れて暮らす家族分もOK) Y!mobile:スマホとセットで最大1,188円/月 割引 |
速度制限 | 利用者が集中する時間帯で、高負荷となったエリアでは一時的に制限が掛かる場合有り |
端末購入 | レンタル・一括または分割購入 (5G対応端末は購入のみ) |
契約期間 | なし |
運営会社 | ソフトバンク株式会社 |
参考【ソフトバンクエアー レビュー】評判から使い方まで利用開始前の必須知識を全て解説!
モバレコエアー(ソフトバンクエアーの再販モデル)
モバレコエアーは、ソフトバンクエアーの再販モデルとして提供されています。
ソフトバンクと唯一のアライアンス契約を結んだ、グッドラック社独自のキャンペーンや割引が適用される場合があります。
料金面でのメリットを重視する方には、モバレコエアーの利用が適しているでしょう。
\ ソフトバンクエアーが安く使える! /
月額料金 | 1,320円〜4,180円(税込) |
セット割引 | ソフトバンク:スマホセットで1台1,100円/月 割引 (離れて暮らす家族分もOK) Y!mobile:スマホとセットで最大1,188円/月 割引 |
速度制限 | 利用者が集中する時間帯で、高負荷となったエリアでは一時的に制限が掛かる場合有り |
端末購入 | レンタル・一括または分割購入 (5G対応端末は購入のみ) |
契約期間 | なし |
運営会社 | 株式会社グッド・ラック |
参考モバレコエアー (モバレコAir)ソフトバンクエアーとの違いや評判・メリット・デメリットを徹底解説
Wi-Fi革命セット(モバレコエアーとモバイルWi-Fiのセット)
Wi-Fi革命セットは、モバレコエアーとモバイルWi-Fiを組み合わせたお得なプランです。
自宅と外出先の両方で快適なインターネット環境を利用することが可能で、一人暮らしのネット環境におすすめです。
一つの契約で複数の利用シーンに対応したい方には最適な選択肢です。
\5Gホームルーター最安級の月額料金/
月額料金 | 880円〜7,568円(税込) 初月:880円 2~36ヵ月目:3,630円 37ヵ月目以降:7,568円 |
セット割引 | ソフトバンク:スマホセットで1台1,100円/月 割引 (離れて暮らす家族分もOK) Y!mobile:スマホとセットで最大1,188円/月 割引 |
速度制限 | 利用者が集中する時間帯で、高負荷となったエリアでは一時的に制限が掛かる場合有り |
端末購入 | レンタル・一括または分割購入 (5G対応端末は購入のみ) |
契約期間 | なし |
運営会社 | 株式会社グッド・ラック |
参考WiFi革命セットで通信費削減!?サービス提供エリアや口コミ・評判は?
正規販売代理店経由での申し込み
ソフトバンクエアーは公式サイト以外にも、正規販売代理店経由で申し込みすることができます。
申し込みは代理店を挟むため、開通までに時間的余裕がある方は、ぜひ検討してみてください。
おすすめの正規販売代理店 | |
代理店名 | 特典内容 |
GMOインターネットグループ 詳細はこちら | 最大37,500円 キャッシュバック |
N'sカンパニー 詳細はこちら | 最大35,000円 キャッシュバック |
NEXT 詳細はこちら | 最大30,000円 キャッシュバック |
旧機種をご利用の方は公式Webサイトから機種変更可能
旧機種を利用中の方でも、公式Webサイトから簡単に機種への変更手続きが可能です。
これにより、より高速で安定した通信環境を手に入れることができます。
機種変更の際には、最新の割引キャンペーンを利用することでコストを抑えることもできます。
ソフトバンクエアーの通信品質はエアターミナル5以降大幅に改善されている
総括すると、ソフトバンクエアーは4Gでは通信品質に問題を抱えていたことは事実ですが、エアターミナル5以降の機種で通信品質が飛躍的に向上しました。
過去に指摘されていた課題は、通信世代が変わったことにより現在ではほとんど解消されています。
まとめ
- 最新機種エアターミナル6や5G技術の導入により、通信速度と安定性が大幅に向上
- 旧機種に見られた通信速度の遅さや接続不安定の問題がほぼ解消されている
- 最新機種では高速かつ安定した通信環境が提供され、光回線に迫る性能を発揮
- 通信速度や安定性を重視する方にとって、ソフトバンクエアーは十分選択肢となり得る