今回はその違いについて、分かりやすく解説していきますね。
海上では陸地からの電波が届く範囲まで使用可能
モバイルWi-Fiやスマートフォンなどのモバイル通信では、最寄り基地局の電波を使用します。
海の上には基地局を作る事ができないので、陸地からの電波が届く範囲でしか通信する事ができません。
陸から離れて沖に出れば出るほど、基地局からの電波は届きにくくなるため、繋がらなくなくなります。
陸地からの電波はどれくらい沖まで届くのか?
結論ですが、通信事業者が公開しているエリアマップ上では、陸地から大体 7〜10km程度までの範囲内で使用可能と読み取れます。
ただし、通信モードによっては使用できない場合もありますので注意が必要です。
また、エリアマップ上では使用可能となっていても、基地局アンテナのビーム方向や、電波の海面反射など、様々な要素が影響してくるため、絶対に使用できるという意味ではありません。
参考程度にするようにしましょう。
WiMAX / au
WiMAXの5G対応プランでは、auの電波も標準で使用できるようになっていますが、WiMAX2+単体と、auのエリアマップ比較です。
WiMAXのエリアマップ
auのエリアマップ
あくまでもエリアマップ上からの判断ですが、WiMAX単体では海上対策はしていないように見えます。
Y!mobile / SoftBank
WiMAXと同じく、Y!mobileの電波(AXGP)は、海上対策はされてないようにマップ上では見受けられます。
Y!mobileのエリアマップ
SoftBankのエリアマップ
周波数の違いなどでも電波が届く距離は変わる
電波は周波数によって、遠くまで飛ぶ帯域とそうでない帯域があります。
低い周波数の電波は、障害物に強く遠くまで飛びますが、高周波数と比較すると通信速度は劣ります。
一方で、高い周波数の電波は遠くまで飛びにくいですが、低周波数に比べてデータの通り道を広く取れるため、通信速度の面では有利です。
通信速度と電波が遠く距離の関係 | ||
遅い ↑ 速度 ↓ 速い | 長い ↑ 距離 ↓ 短い |
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船舶が通信できるのは衛星回線を使っているため
陸地からの電波が届かない沖では衛星回線を使用して通信しています。
衛星回線の利用には特殊な設備が必要なのと、インマルサットやユーテルサットなどの衛星通信会社との利用契約が必要です。
何もない海の上で通信できるのは嬉しいですが、人工衛星経由のため料金も高く通信速度もそれほど出ません。
まとめ
まとめ
- 海の上には基地局を作る事ができないので、陸地からの電波が届く範囲でしか通信する事ができない
- 通信事業者が公開しているエリアマップ上では、陸地から大体 5〜10km程度までの範囲内で使用可能
- 通信モードにや事業者によっては使用できない場合もあるので、アリアマップで確認が必要
- 陸地からの電波が届かない海上で船舶が通信できるのは、衛星回線を使っているため
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