今回は、通信制限中のモバイルWi-Fiを擬似的に再現してみましたので、参考にしてみてください。
契約したデータ容量を超えると通信制限がある
スマホの速度制限と一緒で、モバイルWi-Fiも契約容量を超えると通信制限がかかります。
一般的に通信制限では、128kbpsの通信速度に制限されます。
128kbpsとはISDNの2チャンネル最大通信速度で、容量を超えてしまった場合には、ほとんど使い物になりません。
どれくらいの通信速度かは、こちらの通信制限後のシミュレーション結果を参考にしてみてください。
また、容量無制限の契約でも一定期間内に規定の通信容量以上を使用すると、緩やかな速度制限がかかるルールが設けられている場合もあります。
通信キャリア | プラン | 通信制限の内容 |
WiMAX | 無制限 | 一定期間内に大量のデータ通信をすると、ネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかる場合有り |
Y!mobile Pocket WiFiプラン2 他 |
無制限 | 3日間で10GBを超えた日(18時〜翌1時)に1Mbpsに制限 |
通信制限中のモバイルWi-Fiを再現してみた
容量を超えた後(通信制限中)のモバイルWi-Fiを、特殊なアプリケーションを使用して再現してみました。
主要検索エンジンとECサイトにアクセスして、読み込みに掛かった時間を測定してみました。
128Kbps・384kbps・1Mbpsの通信速度で、どのような違いがあるのか参考にしてみてください。
測定に使用したURL
Google
https://www.google.co.jp/
Yahoo Japan
https://www.yahoo.co.jp/
Amazon.co.jp
https://www.amazon.co.jp/
スマホでのシミュレーション結果は動画をご覧ください。
読み込みに掛かった時間は、5回測定した平均値を掲載しています。
128kbpsの通信速度を再現
通信制限に最も多い128kbpsのパターンです。
128kbpsは1秒間に16KBのデータを転送できる通信速度です。
楽天市場のサイトは、表示リクエスト後に5回ともブラウザがホワイトアウトになり、30分以上放置しても状況に変化がみられなかったため測定不能としました。
読み込みに掛かった時間 | ||
スマホ | PC | |
約35.6秒 | 約22.8秒 | |
Yahoo Japan | 約142.8秒 | 約156.0秒 |
Amazon | 約253.2秒 | 約150.0秒 |
楽天市場 | 測定不能 | 約270.0秒 |
384kbpsの通信速度を再現
384kbpsは1秒間に46KBのデータを転送できる通信速度です。
一部のクラウドWi-Fiでは、海外利用で上限を超えると384kbpsに制限される事があります。
読み込みに掛かった時間 | ||
スマホ | PC | |
約12.7秒 | 約7.8秒 | |
Yahoo Japan | 約71.8秒 | 約52.9秒 |
Amazon | 約58.2秒 | 約59.5秒 |
楽天市場 | 約66.8秒 | 約90.0秒 |
1Mbpsの通信速度を再現
1Mbpsは1秒間に119KBのデータを転送できる通信速度です。
読み込みに掛かった時間 | ||
スマホ | PC | |
約4.1秒 | 約3.1秒 | |
Yahoo Japan | 約28.7秒 | 約20.5秒 |
Amazon | 約22.7秒 | 約23.2秒 |
楽天市場 | 約21.3秒 | 約34.3秒 |
通信制限を解除をするにはどうしたら良い?
モバイルWi-Fiではスマホと違い、追加でギガを購入して通信速度制限を解除するというプランを提供している会社は、ほとんどありません。
翌月1日になれば使用データ量がリセットされますので、通信制限が解除されるのを待ちましょう。
また、通信制限にかからないようにするためには、ご自身でも注意することが重要です。
頻繁に制限にかかる場合は、プランやプロバイダーの変更も検討
頻繁に通信制限がかかる場合は、必要なデータ容量と契約内容が合っていない可能性があります。
このような方で、月に7GBや50GBなどの有限容量で契約している場合は、容量無制限のプランに変更した方がストレスなく利用できます。
同一プロバイダー内でのプラン変更も良いですが、契約してから数年経過している場合には、他社からより魅力的なプランが登場している場合もあります。
今のサービスを解約する事で、違約金がどの程度発生するか、などを考慮しながら、他社のサービスにも目を向けてみると良いですね。
Broad WiMAXでは、他社からの乗り換える際に発生した違約金を負担してくれる制度があります。
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容量を超えないために注意すべき点は?
まずは、ご自身が契約しているデータ容量を把握する事が重要です。
そして、意図せず契約容量を超過しないために、以下の点に気をつけましょう。
ここに注意
- 大容量の通信は極力控える
- 容量を確認しながら使う
大容量の通信は極力控える
モバイル(無線)通信は固定回線と比べると、まだまだ容量の制限ルールが設けられていることが多いです。
容量の大きいアプリやデータのダウンロードなどは、光回線に接続している状態の時に行う。
という事を意識しておくと良いでしょう。
容量を確認しながら使用する
ルーターの機種によっては、現在までに使用したデータ容量を画面上で確認できる物もあります。
プロバイダーによっては、データ消費量が一定基準を超過するとメールで通知をしてくれたり、用意された専用サイトにアクセスして確認できる場合もあります。
こまめに容量を確認しながら使用すると良いでしょう。
通信量が勝手に増えてるかも?と感じる人へ
ここを確認
- アプリのバックグラウンド更新設定を見直す
-
ソフトウエアの自動アップデート設定を見直す
スマートフォンやPCのアプリやOSは、最新の状態を保つために更新プラグラムが配信される事があります。
自動アップデート設定をオンにしてあると、自動更新が走り意図せず通信容量を消費してしまう事があります。
アプリやOSの更新は、セキュリティ上の脆弱性を改善するための重要な更新もあります。
放置はせずに光回線に接続してる時など、適宜アップデートするようにしましょう。
また、アプリのバックグラウンド更新がオンになっていると、使用していない時でもデータ取得のために通信をします。
バックグラウンド更新は、必要最低限のアプリのみにするなど見直しが必要かもしれません。
まとめ
まとめ
- 一般的に通信制限では、128kbpsの通信速度に制限される。
- 128kbpsの通信速度では、ほとんど使い物にならない。
- 画像の多いサイトやアプリは表示できない場合もある。
- 頻繁に制限にかかる場合は、プランやプロバイダーの変更も検討する。