上手な選び方

電池持ちが良いモバイルWiFiはこれ!最新機種を比較してみた結果

電池持ちが良いモバイルWiFiはこれ!最新機種を比較してみた結果

茂畑さん
茂畑さん
外出先で電池が切れて使えない時って本当に切ないですよね。

少しでも長い時間使えるモバイルWi-Fiは「バッテリー容量」を比較すればいいですか?

トミー
トミー
できるだけ長時間使えるモバイルWi-Fiを選ぶ時の基準は、実はバッテリー容量だけではないんです。

最新機種の比較や、外出先で長時間使うためのコツなども紹介していきますので、ぜひご覧ください!

トミー

この記事の著者:トミー(ネットワーク・移動体通信エンジニア)

通信業界20年目、現役の移動体通信技術者です。
これまでに3Gの周波数再編や4G LTEの立ち上げ、災害で使用できなくなったネットワークの復旧対応、東京オリンピック・パラリンピック競技会場のネットワーク構築計画推進、BWAのエリア構築などを行い、北海道から沖縄まで日本全国のモバイル通信を陰で支えてきました。現在は5Gのエリア構築に深く携わっています。 » 著者プロフィール詳細

電池持ちが良いモバイルWi-Fiベスト3

トミー
トミー
現行の機種で、電池持ちが良いモバイルWi-Fiベスト3を選出しました!

1位 Galaxy 5G Mobile Wi-Fi(WiMAX)

Galaxy 5G Mobile Wi-Fi

画像出典:UQコミュニケーションズ 公式サイト

Galaxy 5G Mobile Wi-Fi
バッテリー容量 連続通信時間
5,000mAh 約16.6時間(初期設定時)

おすすめ【SCR01】Galaxy 5G Mobile Wi-Fiの実機レビュー!通信速度も測定してみた

2位 Speed Wi-Fi NEXT WX06(WiMAX)

Speed Wi-Fi NEXT WX06(WiMAX)

画像出典:UQコミュニケーションズ 公式サイト

Speed Wi-Fi NEXT WX06
バッテリー容量 連続通信時間
3,200mAh 約14時間(ハイスピードモード)
約13.3時間(ハイスピードプラスエリアモード)

参考Speed Wi-Fi NEXT WX06のスペックを徹底解説!WX05との比較もしてみた 

3位 Speed Wi-Fi NEXT WX05(WiMAX)

Speed Wi-Fi NEXT WX05(WiMAX)

画像出典:UQコミュニケーションズ 公式サイト

Speed Wi-Fi NEXT WX05
バッテリー容量 連続通信時間
3,200mAh 約14時間(ハイスピードモード)
約13.3時間(ハイスピードプラスエリアモード)

【審査基準】2つのポイントから比較しました

【審査基準】2つのポイントから比較しました

トミー
トミー
電池持ちが良いモバイルWi-Fiを選ぶ際、バッテリー容量が全てと思われがちですが、実は連続通信時間もとっても大切なんです!

例えば高負荷な通信方式を利用する場合「通信速度は上がるけど、その分電池の持ちも悪くなる」という事象が発生する場合があります。

詳しくは電池を長持ちさせる使い方で後述します。

茂畑さん
茂畑さん
バッテリー容量が大きくても、電池の消耗が激しくて連続通信時間が短いモバイルWi-Fiではちょっと残念ですよね。

なので、電池持ちが良い(長時間使える)モバイルWi-Fiを見極めるには、バッテリー容量と、連続通信時間の2つに目を向ける必要があります。

人気記事最強モバイルWi-Fi決定戦!プロが選ぶ最新おすすめランキング

バッテリー容量

現在のモバイルWi-Fiのバッテリー容量の主流は、約2,000〜3,000mAh程度の物が多く、中には少ないもので1,500mAhや、多いもので5,000mAhを超える機種もあります。

電池持ちが良いモバイルWi-Fiという観点からは、当然ですが、なるべく容量の多いものを選んでおいた方が良いです。

ちなみに、iPhoneに搭載されているバッテリー容量はiPhone XRで2,942mAh、iPhone XS Maxで3,174mAhとなっています。

連続通信時間

バッテリー容量が多くても、連続通信時間が短い機種も存在します。

同じバッテリー容量の機種でどちらにしようか迷ったら、連続通信時間の長い方を選ぶと良いです。

たとえば、WiMAXのSpeed Wi-Fi NEXTのWX04と、WX05を比較してみると、どちらも同じ3200mAhのバッテリー容量が搭載されていますが、後継機種のWX05の方が、連続通信時間が10〜20分長いです。

キャリア別バッテリー持ち比較(最新機種)

UQ WiMAXとY!mobile

トミー
トミー
モバイルWi-Fiの2大勢力である、UQ WiMAXとY!mobileの最新ルーターの電池持ちの良さを比較してみました。

UQ WiMAX

機種名 バッテリー容量 連続通信時間
Speed Wi-Fi 5G X11 4,000mAh 約8.1時間(ノーマルモード)
約9.5時間(エコモード)
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi 5,000mAh 約16.6時間(初期設定時)
Speed Wi-Fi NEXT WX06 3,200mAh 約14時間(ハイスピードモード)
約13.3時間(ハイスピードプラスエリアモード)
Speed Wi-Fi NEXT W06 3,000mAh 約9時間(WiMAX 2+、スマート設定時)
Speed Wi-Fi NEXT WX05 3,200mAh 約14時間(ハイスピードモード)
約13.3時間(ハイスピードプラスエリアモード)
Speed Wi-Fi NEXT W05 2,750mAh 約9時間 (ハイスピード、ノーマル設定時)
Speed Wi-Fi NEXT WX04 3,200mAh 約13.8時間(ハイスピードモード)
約13時間(ハイスピードプラスエリアモード)
Speed Wi-Fi NEXT W04 2,750mAh 約9時間(ハイスピードモード、ノーマル時)
Speed Wi-Fi NEXT WX03 2,890mAh 約12.3時間(WiMAX 2+、エコモード)

Y!mobile

機種名 バッテリー容量 連続通信時間
Pocket WiFi 5G A102ZT 5,300mAh 5G:約5時間
FDD LTE:約7.5時間
AXGP:約9時間
Pocket WiFi 803ZT 3,000mAh 約12時間
Pocket WiFi 801HW 3,000mAh 約8時間(省電力設定OFF時)
約10時間(省電力設定ON時)
Pocket WiFi 701UC 5,350mAh 約18時間
Pocket WiFi 601ZT 2,000mAh 約8.5時間(省電力OFF時)
約10時間(省電力ON時)
Pocket WiFi 603HW 2,400mAh 約6時間(省電力設定OFF時)
約8.5時間(省電力設定ON時)
Pocket WiFi 506HW 1,500mAh 約6時間

モバイルWi-Fiの電池を長持ちさせるコツ

電池を長持ちさせるコツ

モバイルWi-Fiを使わない時には電源を切っておくというのは基本ですが、それ以外にも以下の点に少し気を付けておくと電池を長持ちさせる事ができます。

電池を長持ちさせるコツ

  • 使用しない時には電源を切る
  • 電波の届かない場所では電源を切る
  • 自動電源オフ機能を使用する
  • Wi-Fi自動オフ機能を使用する
  • 省電力モードを使用する
  • CA機能はなるべく使わない
  • Wi-Fi接続よりも消費電力の小さいBluetoothテザリングを使用する

電波の届かない場所や、利用しない場所では電源を切る

圏外時の端末イメージ

圏外時の端末イメージ

モバイルWi-Fiは、圏外の状態では電波を探そうと受信能力を上げようとするため、ルーターへの負荷が通常時よりも掛かり電池の消耗に繋がります。

明らかに電波の届かない地下や、映画館など使用できない場所では電源を切った方がバッテリーの節約になります。

知っておくと役に立つ!モバイルWiFiが繋がらない場所はこんな所

続きを見る

省電力機能を使用する

NEC製ルーターの省電力モード設定画面

NEC製ルーターの省電力モード設定画面

外出先で利用する場合には、自動電源オフ機能、Wi-Fi自動オフ機能、省電力モードなどの省電力機能を積極的に使用しましょう。

トミー
トミー
ルーターによって機能の名称は異なりますので、説明書などで確認してみてくださいね。

CA機能はなるべく使わない方が良い

CA(キャリア・アグリゲーション)のイメージ

CA(キャリア・アグリゲーション)のイメージ

CA(キャリア・アグリゲーション)とは、簡単に言うと、2つの異なる周波数帯の電波を使い通信速度を上げる技術です。

つまりルーター側では電波を探す・電波をキャッチする労力が2倍掛かることになります。

例えば、一方の周波数帯の電波はスムーズにキャッチできたとしても、もう一方の電波をキャッチできない場合は、前述のとおりルーターは電波を探そうと受信能力を上げます。

そのため通常利用時に比べ負荷が掛かり、電池の消耗が進みます。

トミー
トミー
速度を重視するのか、電池の持ちを重視するのか、利用シーンによって使い分けする事をおすすめします。

バッテリーセーブモードをオンにするとCA機能は無効になるなど、機種によってオフの仕方が異なります。

Wi-Fi接続ではなく、Bluetoothテザリング機能を使う

ルーターと接続機器間のイメージ

ルーターと接続機器間のイメージ

Bluetoothテザリング機能のあるモバイルWi-Fiでは、Wi-Fi接続よりも消費電力の小さいBluetoothテザリングで接続をした方が、電池の消耗を抑えられます。

Bluetooth接続はWi-Fiに比べて通信速度が下がったり、同時接続台数が少なくなるというデメリットがありますが、バッテリーの消費が少ないという点では非常にメリットが高いと言えます。

モバイルWi-Fiと接続する機器側もBluetoothに対応している必要がありますのでご注意ください。

Speed Wi-Fi NEXT WX05の例
最大接続可能数 Wi-Fi:10台
Bluetooth:3台
最大通信速度 Wi-Fi(11ac):6.9Gbps
Bluetooth:24Mbps
連続通信時間 Wi-Fi:830分
Bluetooth:1000分
トミー
トミー
理論値になりますが、Bluetooth接続の方が、連続通信時間が約3時間も長いです!

使い方にもよりもますが、外出先で接続をするには十分だと思います。

まとめ:電池持ちが良いモバイルWi-Fiと、電池を長持ちさせるコツ

まとめ:電池持ちが良いモバイルWi-Fiと、電池を長持ちさせるコツ

電池持ちが良いモバイルWi-Fiを選ぶには、本体のバッテリー容量だけではなく、連続通信可能時間も確認するようにしてください。

現行のモバイルWi-Fiで電池持ちが良い機種トップ3は以下の通りです。

電池持ちが良い機種トップ3

  1. Galaxy 5G Mobile Wi-Fi
  2. Speed Wi-Fi NEXT WX06
  3. Speed Wi-Fi NEXT WX05
トミー
トミー
外出先で少しでも長く利用したい場合には、以下のポイントを意識するようにすると電池の持ちが良くなりますよ。

電池を長持ちさせるコツ

  • 自動Wi-Fiオフ、自動電源オフ、エコモードなどの省電力機能を使う
  • 電波の届かない場所や、使用しない時には電源を切る
  • CA(キャリアアグリゲーション)機能はなるべく使わない方が良い
  • ルーターと接続機器間の通信はW-Fiではなく、Bluetoothテザリングが対応している機種の場合はBluetoothを利用する

人気記事【プロが解説】テレワーク(リモートワーク)に最適なモバイルWiFiの選び方

人気記事【全知識】オンライン授業に使えるモバイルWiFiの失敗しない選び方

記事の誤字脱字や内容に関するご指摘、ご意見、お問い合わせはこちらからお願いいたします。

  • この記事を書いた人

トミー

通信業界20年目。現役バリバリの移動体通信エンジニア・Webライターです。 モバイル通信や光回線、IPネットワークの他に、海外の通信事情などにも詳しいです。 当サイトの記事を全て執筆、作図や動画編集も担当しています。 このサイトでは、最高のインターネット環境に出会うための、お手伝いをしたいと思っています。
サイト内の解説や表現について理解しづらい箇所がございましたら、お手数ですがコメント欄やお問合せフォームからご連絡いただけますと幸いです。貴重なご意見を元に当サイトの精度向上に努めて参ります。 » 著者プロフィール詳細

-上手な選び方